角川新書<br> 「させていただく」の使い方―日本語と敬語のゆくえ

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角川新書
「させていただく」の使い方―日本語と敬語のゆくえ

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040824147
  • NDC分類 810.1
  • Cコード C0281

出版社内容情報



椎名 美智[シイナ ミチ]
著・文・その他

内容説明

「させていただく」は正しい敬語?意識調査とコーパス調査で違和感の正体が明らかに。現代人は相手を敬うためでなく、自分を丁寧に見せるために使っていた。明治期、戦後、SNS時代、社会環境が変わるときには新しい敬語表現が生まれる。言語学者が身近な例でわかりやすく解説!

目次

第1章 新しい敬語表現―街中の言語学的観察(用例を採集する;「飲食は禁止させていただいております」 ほか)
第2章 ブームの到来―「させていただく」の勢力図(「させていただく」への不思議な反応;「語用論」のアプローチ ほか)
第3章 違和感の正体―七〇〇人の意識調査(言語学の様々なアプローチ;古典語から継承された用法 ほか)
第4章 拡がる守備範囲―新旧コーパス比較調査(昔の言葉と比較する;『青空文庫』と『現代日本語書き言葉均衡コーパス』 ほか)
第5章 日本語コミュニケーションのゆくえ―自己愛的な敬語(「させていただく」は関西発祥なのか;「させていただく」の一人勝ち ほか)

著者等紹介

椎名美智[シイナミチ]
法政大学文学部英文学科教授。宮崎県生まれ、お茶の水女子大学卒業、エジンバラ大学大学院修士課程修了、お茶の水女子大学大学院博士課程満期退学、ランカスター大学大学院博士課程修了(Ph.D.)、放送大学大学院博士課程修了(博士(学術))。専門は言語学、特に歴史語用論、コミュニケーション論、文体論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

59
【社会環境が変わるときには、新しい敬語表現が生まれる】 コミュニケーション論・語用論・文体論で、実際のコミュニケーションで使われた言葉のダイナミックな流れを分析している言語学者が、身近な例を引きながら使用実態を言語学的&語用論的に解明する。<言葉は時代と共に、そして私たちの言語意識に合わせて変化していきます。/使われれば使われるほど敬意がすり減り、「させていただく」が元々の意味や使い方から遠く離れて変化していくのは、仕方のないことです>。その上でこれからは、若い人たちの斬新な使い方に期待している、と。⇒2023/12/28

とよぽん

58
最後まで読んで、なるほど副題の「日本語と敬語のゆくえ」を考える内容だと思った。「させていただく」という比較的新しい敬意表現を切り口として深く実証的に掘り下げた労作に、さすが言語学者! と感じる。敬語が使われ続けることによって「敬意の漸減」が進み、人々はより敬意を感じてもらえる表現に移っていくのだという。そして現代の若い人は自分を品位ある人間に見てもらうために敬語を使う傾向があるそうだ。自己愛の表出が敬語とは・・・。人と人との間に求める距離感が敬語表現に反映しているなんて面白い。2022/05/02

47
多くの人に多用されるのに、多くの人に耳障りと言われるのはなぜか。そうか敬語のニーズが変わってきているんだ。今は上下関係よりもむしろ見知らぬ他者に距離をとるために敬語を使う。自分を丁寧に見せる化粧のようなものか。「させていただく」が醸し出す唯一無二の距離感。敬うことと距離を置くこと、親しむことと近づくことは表裏一体。「敬遠」とはよく言ったものだ。いろいろと感心する一冊。2022/12/05

竹園和明

45
誰もが当たり前に使ってるけど何か違和感が付きまとう「させて頂く」。自分は極力使わないように意識してるけど、やはり場面によっては使わざるを得ない時もある。この不思議な謙譲語を細かく解析!。相手との距離感を保ちつつ自分が引く事で自分の安泰な立ち位置を確保する…という、自分を守る為の言葉ってわけね。そこまで腰を低くしてコミュニケーションを取らなきゃいけなくなってしまった背景は何?。へりくだりは留まる処を知らず、「感動させて頂きました」なんて変な使い方まで。オッサンは付いて行けずで降参させて頂きます💨。2022/11/14

みこ

44
巷ではびこる「させていただく」に関する考察。導入部で身近な話題で話に入りやすくし、中盤では言語の歴史やアンケートなど学術的な論述をし、最後に考察と長い論文を読んだ気分になる。自分をへりくだらせたことで距離の図りにくい相手と丁度良い立場を構築した気になっても相手次第ではかえって失礼になるので乱用には要注意2022/02/28

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