角川新書<br> 戦国武将、虚像と実像

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戦国武将、虚像と実像

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040824000
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0221

出版社内容情報

妄説、打破!
信長は戦前まで人気がなかった。秀吉は人たらしでなく邪悪だった!?
時代ごとに人物像は変化していた。最新研究による実像に加え、虚像の変遷から日本人の歴史認識の特徴まで解析した画期的論考。

画期的に見える人物像も、100年前の焼き直しにすぎないものが多い。
織田信長は革命児、豊臣秀吉は人たらしで徳川家康は狸親父。明智光秀は常識人で、斎藤道三は革新者、石田三成は君側の奸で、真田信繁は名軍師。
このようなイメージは、わずか数十年前にできたものが実は多い。
彼らの虚像と実像を通して、江戸、明治、大正、昭和と、時代ごとの価値観まで浮き彫りにする!

■光秀=「温厚な常識人」は一冊のベストセラーがつくった。
■油売りでも革新者でもなかった道三
■信長は将軍も天皇も尊重していた 
■秀吉の評価ポイントは勤王と海外進出 
■江戸時代にも三成肯定論はあった
■幸村は「軍師」ではなく「現場指揮官」だった
■司馬遼太郎の家康論は徳富蘇峰の受け売り!?
■歴史小説・ドラマの源流は“蘇峰史観”にあり! 
■「野心家・光秀」はなぜ定着しなかったのか?
■信長の「勤王」こそ「革命」だった!? 
■徳川政権への不満が生んだ秀吉人気 
■三成忠臣/奸臣論が見落としてきたもの 
■超人化していった真田幸村
■賞賛されていた家康の謀略

【目次】
はじめに
第一章 明智光秀――常識人だったのか?
第二章 斎藤道三――「美濃のマムシ」は本当か?
第三章 織田信長――革命児だったのか?
第四章 豊臣秀吉――人たらしだったのか?
第五章 石田三成――君側の奸だったのか?
第六章 真田信繁――名軍師だったのか?
第七章 徳川家康――狸親父だったのか?
終  章 大衆的歴史観の変遷
あとがき
参考文献

内容説明

織田信長は革命児、豊臣秀吉は人たらしで徳川家康は狸親父。これらのイメージは何百年も前に作られたものではなく、戦後の通俗小説の影響を受けている。実は信長は戦前まで人気はなく、明智光秀が常識人という理解もなかった。時代毎に彼らの人物像と評価は変わっているのだ。最新研究に基づく実像を示すだけでなく、著名武将のイメージの変遷から日本人の歴史認識の変化と特徴まで明らかにする!

目次

第1章 明智光秀―常識人だったのか?
第2章 斎藤道三―「美濃のマムシ」は本当か?
第3章 織田信長―革命児だったのか?
第4章 豊臣秀吉―人たらしだったのか?
第5章 石田三成―君側の奸だったのか?
第6章 真田信繁―名軍師だったのか?
第7章 徳川家康―狸親父だったのか?
終章 大衆的歴史観の変遷

著者等紹介

呉座勇一[ゴザユウイチ]
1980年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は日本中世史。現在、信州大学特任助教。2014年、『戦争の日本中世史』(新潮選書)で第12回角川財団学芸賞受賞。『陰謀の日本中世史』(角川新書)で新書大賞2019第3位受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

141
誰もが歴史的人物について抱く一般教養というべきイメージは、いかにして形成されてきたのか。最も人気のある7人の戦国武将を例に、受容の変遷を辿る。光秀の信長への怨恨や秀吉の知略、幸村の超人的活躍など今日に至るまで広く知られた逸話の多くが、大衆向け歴史読み物の創作と知って驚かされる。徳川史観により正反対の評価がされていた家康と三成が、明治になると政治的思惑で逆転した。現代では司馬遼太郎や山岡荘八が広く読まれた結果、彼らの描いた人物像が浸透している。大衆的歴史観とは史実より時代の求めるドラマによる歴史認識なのだ。2022/06/04

六点

110
戦国時代の有名人の評価の変遷を、江戸期から現代に至るまで追った労作である。現代の作家がさも独創の様に語っている偉人観が、山路愛山や徳富蘇峰の偉人観に先祖返りしているだけという事に恐怖を感じた。司馬遼太郎自身が「だって、ボク、小説家やで?」と、言っているのに、小説家に「何か」を求める輩に不自由することは、現代でも事欠かぬ。司馬遼太郎の影響もさる事ながら、徳富蘇峰の歴史観の後世への影響たるや恐ろしいものがある。徹頭徹尾、現在の価値観に迎合した通史本を出せば、呉座先生の人生大逆転もありかね?と危険な事を考えた。2022/05/14

岡本

93
Kindle。戦国武将の評価が時代を経て如何に変わったのかを纏めた一冊。それぞれの時代に重視されていた価値観に基づき武将は評価されていた。江戸時代でも徳川一辺倒ではなく、様々な意見が広まっていたのは驚き。あとがきの通り、昨今はビジネス書に絡めた歴史本や著者の主張に合った武将のエピソードが重宝されており、事実が軽視されている。今回取り上げた信長、秀吉、家康、光秀、三成、道三、幸村以外も読んでみたい所。2024/02/25

skunk_c

91
戦国武将がいかに語られてきたかを時代ごとに検証しながら、歴史の記述が時代に左右されているかを論じたものと言える。江戸時代は徳川批判は公然とは出来なかったわけで、これが明治になると「だめな徳川、良い新政府」的な価値観の逆転が起こる。さらに大戦前と後とではこれまた価値観がひっくり返る。著者がまな板に上げるのは学術論文よりも大衆的な歴史書や小説で、これらが人々に与える影響は見過ごせないと考えているようだ。どんな説も時代と著者の主観から自由にはなれない。やはり批判的読書の習慣は大切だと思う。頑張って欲しい著者だ。2022/11/14

まちゃ

83
明智光秀、斎藤道三、織田信長、豊臣秀吉、石田三成、真田信繁、徳川家康ら七人の武将の評価の変遷から日本人の歴史認識の特徴まで考察。面白かったです。現代人の歴史観は司馬遼太郎の歴史小説の影響を強く受けているという指摘は興味深い。2022/07/02

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