出版社内容情報
リーマンの直感に発し,解析学で非常に重要な「リーマン面」理論の発展の一つの方向を,古典的な理論から最新の結果まで含めて解説。
目次
第1章 リーマン面(序論(雲のじゅうたんの上から)
解析接続(雲の切れ端をつなぐ)
解析接続で関数を作る
解析接続で面を作る
特異点を解消する
リーマン面の定義
リーマン面の例と正則写像)
第2章 リーマン面上の解析学(その1)(リーマン面は曲がっている;調和関数と特異性;調和微分、アーベル微分;有理型関数存在への道のり(リーマンの周期関係式))
第3章 リーマン面上の解析学(その2)(アーベル微分の空間;因子;リーマン・ロッホの定理とその応用;ワイエルストラシュ点;アーベルの定理)
第4章 リーマン面の素数定理とその進化(双曲的リーマン面;測地線;リーマン面上の測地線;リーマン面の熱方程式とラプラシアン;素数定理とその進化)
著者等紹介
志賀啓成[シガヒロシゲ]
1953年、大阪府生まれ。1977年、京都大学理学部卒業。1982年、京都産業大学大学院理学研究科数学専攻博士後期課程修了。京都大学助手、東京工業大学助教授、同教授を経て、2019年より京都産業大学理学部数理科学科教授、東京工業大学名誉教授。理学博士(京都産業大学)、専門は複素解析および複素解析幾何(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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