角川新書<br> 元号戦記―近代日本、改元の深層

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元号戦記―近代日本、改元の深層

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040823782
  • NDC分類 210.02
  • Cコード C0295

出版社内容情報

密室政治の極致、元号選定。
繰り広げられるマスコミのスクープ合戦に、政治利用をたくらむ政治家、そして熱狂する国民。
しかし、実は昭和も平成も令和も、たった一人の人間と一つの家が支えていた!
そもそも、誰が考え、誰が頼み、誰が決めていて、そもそも制度は誰が創り上げ、そして担ってきたのか?
安倍改元の真相はもとより、元号制度の黒衣を追った衝撃スクープ!!

実は、現在の元号は明治以降のわずかな歴史で創られた「新しい伝統」に過ぎない。
大日本帝国時代の遺制である元号は、いかにして、民主主義国家・日本の戦後にも埋め込まれてきたのか。
令和改元ブームの狂騒の裏で、制度を下支えてきた真の黒衣に初めて迫る。
元号制度の根幹は、砂上の楼閣と化していた――。
知られざる実態を、7年半に及ぶ取材によって新聞記者が白日のもとにさらす。渾身のルポ!


【目次】

序 章 特命官僚

第一章 考案者捜索――誰が考えているのか?

第二章 極秘の元号研究官――誰が頼んでいるのか?

第三章 二代目研究官――誰が引き継いだのか?

第四章 安倍改元の真相――誰が決めたのか?

第五章 近代国家と元号――誰が創り上げたのか?

第六章 戦後社会と元号――誰が広めたのか?

第七章 漢籍の名門一家――誰が担ってきたのか?

終 章 脱「伝統」の選定を

  あとがき
  主要参考文献一覧

内容説明

昭和も平成も令和も、天皇ではない、たった「一人」と一つの「家」が担っていた!改元の度に繰り広げられるマスコミのスクープ合戦に、政治利用をたくらむ政治家、そして熱狂する国民。しかし、元号選定は密室政治の極致である。そもそも誰が考え、誰が頼み、誰が決めていて、制度は誰が創り上げ、そして担ってきたのか?狂騒の裏で制度を支えてきた真の黒衣に初めて迫る、衝撃のスクープ。

目次

序章 特命官僚
第1章 考案者捜索―誰が考えているのか?
第2章 極秘の元号研究官―誰が頼んでいるのか?
第3章 二代目研究官―誰が引き継いだのか?
第4章 安倍改元の真相―誰が決めたのか?
第5章 近代国家と元号―誰が創り上げたのか?
第6章 戦後社会と元号―誰が広めたのか?
第7章 漢籍の名門一家―誰が担ってきたのか?
終章 脱「伝統」の選定を

著者等紹介

野口武則[ノグチタケノリ]
毎日新聞政治部デスク。1976年埼玉県生まれ。中央大学法学部卒。2000年毎日新聞社に入社し、秋田支局、政治部、大阪社会部を経て、2020年3月末まで官邸キャップを務める。小泉、野田、安倍政権で官邸の皇室問題を担当し、令和改元では7年半に及ぶ元号取材に取り組み、舞台裏を最も深く知る記者の一人。『元号戦記―近代日本、改元の深層』が初の単著(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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活字の旅遊人

39
明治から令和までの元号制定過程を追った書。令和決定までの元号案を調整する一人の官僚。しかも裏の任務。カッコいいな。これまで出典が漢籍であり続けた訳だが、その伝統を繋いできた三代続く学者家系。閉鎖的で無理矢理な気もする一方で、遺伝や素養、教育の影響の大きさも考えてしまう。そしてここでも、明治以降に作ったルールを大仰な伝統に仕立て上げる愚かさ。その上で、国書出典の新元号と生前退位とを「成し遂げた」安倍政権。今や漢籍の祖国にも元号はない。キムの国と日本くらいだ。ある特定の宗教に合わせるのがよいとも思わないが。2021/06/17

パトラッシュ

38
平成から令和への改元を切り口に、天皇制の矛盾と欠点を暴き出す。改元が政府の思惑と学者間の思想的違い、さらに国民の大きな関心とマスコミの取材合戦が絡んで完全な政治マターと化した事情が明らかにされる。しかも皇位継承権者の先細りは以前から指摘されていたが、元号考案も密室内で取り扱われる極度の秘密主義から数人数家のみが担うことになり、昔の朝廷内での決定が民主的に見える逆説を生んだ。ネット社会を迎え明治に定められた天皇制の諸規定は完全に時代遅れとなり、その復活を唱える主張が逆に天皇制を危うくしている現実は重く苦い。2020/11/14

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

18
▼新元号「令和」制定までの顛末を語る類書の中の一冊。他書と同じく著者は新聞記者。▼ただし、他書と異なるのは「令和」考案の中西進の事には殆ど触れていないところ。昭和の時代から、皇族の命名や元号考案に関わってきた漢学者・宇野家とその一門の歴史と動きが、この本が扱う中心的な内容だ。▼華々しく扱われた中西進の事柄とは違う側面から令和改元が語られる点で、貴重な一冊だと言えよう。▼元号に対する諸々についての強い拘りと気位の高さをを持つ漢学者たちの言動、安倍晋三の軽薄さが印象に残る。2021/08/07

さとうしん

15
宇野哲人以来の宇野家及び宇野家人脈を中心に据えて振り返る元号制定記。お馴染みの名前が多数登場するので、中国学に関心がある読者はそれだけで楽しめる。欧米メディアが「令和」の「令」を「命令」と訳したのは、実は先例に沿っていたと評価できるのではないかなど、面白い指摘も盛り込まれている。ただ、個人的には、元号に関しては(おそらく著者の意図とは逆に)戸川芳郎の考え方に共感を覚えてしまうが……2020/10/15

ジュンジュン

12
令和改元を取材した記者による、近代日本の中で元号の果たした役割の考察。天皇崩御=改元であったため、表立った活動は憚れ、ごく一部の人間達が担ってきた。それが今回の令和改元にも関わった一人の官僚と三代続く学者一家。彼らを中心に話は進んでいくが、後半は近代最初の改元である大正まで射程に入ってくる。最後に、退位による改元が実現した今、もう少しオープンな検討プロセスを提言している。2025/05/31

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