角川新書<br> 思考法―教養講座「歴史とは何か」

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角川新書
思考法―教養講座「歴史とは何か」

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040822099
  • NDC分類 204
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「二時間でわかる哲学」 など、あり得ない。世界は教養なくして語れない!世界は、教養なくして語れない。
朽ちない教養をこの手に!!
「二時間でわかる哲学」などは、あり得ない。

現実は、思想が未だ動かしている。
いま世界で起きているのは、すでに克服され、古いものになったはずの民族問題であり、宗教問題の再発である。
歴史とは何か? ヒューマニズムとは何か? 近代<モダン>とは何か? 
冷戦後、終わったことにされた近代<モダン>こそが未だに世界では影響力を持っている。
古今の書物に脈々と流れる論理の構造を掴み、解き明かすことで、危機の時代を生き抜く思考法を身に付ける。

■陰謀論は間違えたかたちで危機を克服する方法
■陰謀史観に対抗できるのは、健全なユーモアと笑いだ
■前衛思想はビジネスに使われている
■天才に対抗する発想は、預言者
■類比とは、別のものの中で共通構造を見ていくこと
■ヘブライ的な発想とギリシャ的な発想
■力で物事を理解するのは、新自由主義の市場の発想だ
■行為とは、不可能の可能性に挑むこと
■宗教の力は、本質的に関係のないものを結びつける
■時間論なき経済論に意味はない
■我々はボランティアのことを翼賛と言っていた
■ヒューマニズムは個人主義でも合理主義でも生命至上主義でもない
■キリスト教はアンチヒューマニズム
■思想は基本的に解釈、あるいは再解釈である
■世界史は、物語をつくる暴力的な力を持つ人にしかつくれない
■日本が露骨な帝国主義国になっていく可能性は高い
etc.

「知性によって裏付けられたユーモア、ときにはアイロニー(皮肉)を用いることによって、我々一人ひとりが社会的にどのような位置にいるかを知る」

※本書は『危機を克服する教養』(角川書店、2015年)を新書版として改題し、加筆修正したものです。

新書版まえがき
まえがき

第一講 歴史とは何か
危機を切り抜けているのが世界宗教だ/取り組んだほうが良い言語、ギリシャ語/陰謀論は間違えた形で危機を克服する方法/
自由主義神学は最後に宗教社会主義にたどりついた/天才に対抗する発想は、預言者/行為とは、不可能の可能性に挑むこと etc.

第二講 歴史と人間
古典は二つ持ったほうがいい/ヨーロッパを形作っている原理「コルプス・クリスチアヌム」/建設=アウフバウという考え方/
二時間でわかる哲学」などは、あり得ない/過去に囚われずして未来を建設することはできない/本来の意味での全体主義、EUの思考 etc.

第三講 ヒューマニズムとは何か
コストをつければ何かができるという感覚は誤っている/原罪を持つ人間の世界に良いことは原則的にない。それが自然/
ヒューマニズムは個人主義でも合理主義でも生命至上主義でもない/疎外と企業の力の強さは関係している/疎外が進むと必ずテロが出てくる etc.

第四講 近代<モダン>とは何か
日本にとっての最大の危機は反知性主義だ/日本人の主たる考え方は関係主義的だ/思想は基本的に解釈、あるいは再解釈である/
世界史は、物語を造る暴力的な力を持つ人しかつくれない/理論的可能性としての、二つの大東亜共栄圏/知は力なり、は信じたい etc.

あとがき
主要参考文献一覧


佐藤 優[サトウ マサル]
著・文・その他

内容説明

いま世界で起きているのは、すでに克服され、古いものになったはずの民族問題であり、宗教問題の再発である。揺れる現代社会はナショナリズムへの理解がないと分析できない。それにはキリスト教への理解がないと分からないし、根源的な歴史哲学や論理を押さえなければ、物事の表層をなぞるだけになる。一過性ではない教養を身に付ける、危機の時代を生き抜く思考法!!

目次

第1講 歴史とは何か(危機は事後的にわかる;危機を切り抜けているのが世界宗教だ ほか)
第2講 歴史と人間(古典は二つ持ったほうがいい;ヨーロッパを形作っている原理「コルプス・クリスチアヌム」 ほか)
第3講 ヒューマニズムとは何か(コストをかければ何かができるという感覚は誤っている;人間の要素でうまくいった点 ほか)
第4講 近代“モダン”とは何か(法王庁は誤訳;バチカンの大きな方針転換、「共産主義は敵」 ほか)

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
作家・元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。85年同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア連邦日本国大使館勤務等を経て、本省国際情報局分析第一課主任分析官として、対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害罪容疑で東京地検特捜部に逮捕され、以後東京拘置所に512日間勾留される。09年、最高裁で上告棄却、有罪が確定し、外務省を失職。05年に発表した『国家の罠』(新潮文庫)で第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞。翌06年には『自壊する帝国』(新潮文庫)で第5回新潮ドキュメント賞、07年第38回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Vakira

24
佐藤氏の講義の書籍版。前に読んだ「新・学問のすすめ」が気に入ったので、これを手に取る。前書きを読み、シンギュラリティというAIの宗教の事が掲載されていた。「AIと宗教」。僕が思うにAIは記憶、演算は出来るが思考は出来ない、だからターミネーターの世界のように人間を支配することは出来ないと思っている。ここは同意見だったので即購入。サブタイトルは「危機を克服する教養知『歴史とは何か』」となっている。まず危機を切抜けているのが世界宗教と説く。佐藤氏は本当によく勉強されている。 宗教と歴史。思想と哲学。2018/09/19

アルカリオン

11
p245/267 吉川洋『デフレーション』はデフレ論の良書。日本は他国と賃金の変数が違うと言っている。欧米の労働組合は企業業績が悪くても賃金は賃金だからと要求する。日本では企業が「うちは今年業績が悪い」と言うと、労働組合が妥協してしまう。賃金は低くて構わないと受け入れるから、解雇が少ない。こういう分析が行われている。2023/01/09

asajee

11
前から2/3は、しっかりと内容を理解するためには、繰り返し読む必要があると感じた。途中でギプアップしそうだった。残り1/3は、内容が具体的でどんどん読み進めた。また、この1/3は前半2/3を深く理解すれば、さらに分かる内容だと思う。いつか再読したくなった。偏差値は想像以上に侮れないものだとも感じた。一番危機感をもったのは、知の世界は昔からとても深いこと。世の中が複雑になったこともあって深い知の世界を理解した、またはしようとする人が少ないことがこの世の中にどう影響するか。2018/06/08

ukmsblue

8
これまで読んだ佐藤さんの本の中で一番難しかった。基礎的素養がないために理解できなかったところ多数。ただ、近代の超克は難しい、という考え方は理解できた。近代(的枠組、諸制度、それを支える思想)という、便利だが、厄介な輸入品の扱いに悩んできたのが明治以降の日本であろう。機能的な服装だが、サイズが微妙に合わない、肌触りに違和感と言った感じか。しかしながらそれが世界の流行であり、受け入れなければ表に出ることすらできないのも事実。イスラムの反発(あるいは中国の勃興)もまた近代に対する異議申し立ての側面があると思う。2018/05/18

フク

6
ポストモダンが少しずつ分かり始めてきた2018/12/06

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