出版社内容情報
「売れる小説」はどうやったら書けるのか、書くべきなのか……アイデア、プロット、キャラクターなど、小説を書くための必須テクニックをベストセラー作家・貴志祐介が惜しみなく伝授する、唯一無二の創作論。
内容説明
エンタテインメント小説の書き方には、明確なルールがある。数々の文芸賞を受賞し、『黒い家』『悪の教典』など、映像化作品も多数生み出した人気小説家・貴志祐介が、“売れる小説”の創作テクニックを余すところなく開示。読めば小説の書き方が劇的に変わる、小説家志望者なら、必ず読むべき、目からウロコの「小説の書き方」論。
目次
第1章 アイデア
第2章 プロット
第3章 キャラクター
第4章 文章作法
第5章 推敲
第6章 技巧
著者等紹介
貴志祐介[キシユウスケ]
1959年大阪府生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格ISOLA』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。2005年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞、11年『ダークゾーン』で将棋ペンクラブ大賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
343
書かれている事自体は、正直、目新しさはない。他でもよく目にする方法論ばかり。しかし、それを貴志さんの作品に当て嵌めて「この作品のこの場面が~」というのは興味深く読める。ただ、貴志さんのような作家さんにこの手のハウツー本を書いて頂くのはどうなのだろう。ハッキリいって執筆ペースは遅い人なので、クォリティ/文章力がともなわない限り、やり方だけ真似て作家になれても食べてはいけないような…。そしてここら辺の一流どころになると、興味を持った対象への掘り下げ方が凄い。熱量というか、こればかりは紋切り型には出来ない。2017/12/08
ハスゴン
31
もちろん、タイトルにもある通り小説の書き方が書いてありますが、エンタメの小説の読み方の本でもあるので楽しめます。2017/11/04
kubottar
14
エンタメ小説の書き方を貴志祐介がご紹介してくれます。 いつでもメモを携帯しているのは基本です。2018/02/09
ひみーり
10
Audible 私は作者の作品を読んでいない。アイデアは降ってこない自分から、つかみ取るしかない→こまめにメモを取る。アイデアは日々の気づきの蓄積。プロット→作者は結末を先に考える。自身の小説を例に出しているのでファンなら嬉しいと思う。2023/03/05
kuririn
6
「読者を意識すること」について、プロの作家が想像以上にそれを考えていることがわかった。売れるエンタテインメント小説はアイデア一発勝負かと思いきや全然そんなことはなく、かなり緻密に計算されている。創作する人たちにとっては当たり前のことが書かれているかもしれないが、読み専門の私には「工場見学」のようで、とても興味深い内容であった。2018/03/02