角川新書<br> 沖縄と国家

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角川新書
沖縄と国家

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040821610
  • NDC分類 219.9
  • Cコード C0295

内容説明

太平洋戦争中、地上戦で20万人以上の犠牲者を出した沖縄。本土復帰しても広大な基地は残され、米軍の起こす事故は後を絶たない。この連綿と続く構造的沖縄差別のルーツを解き明かし、本土の視線にひそむ欺瞞を仮借なく暴くことで、この国の歴史と現在を照らし出す。

目次

はじめに 国家による差別と暴力に抗う沖縄(目取真俊)
第1章 沖縄から照射されるヤマトゥ
第2章 沖縄における基地問題
第3章 沖縄戦と天皇制
第4章 国家暴力への対抗
おわりに If I were you…―一閃の青い彗星のような暴力(辺見庸)

著者等紹介

辺見庸[ヘンミヨウ]
1944年宮城県石巻市生まれ。早稲田大学文学部卒。70年共同通信社入社。北京特派員、ハノイ支局長、編集委員などを経て96年退社。この間、78年中国報道で日本新聞協会賞、91年『自動起床装置』で芥川賞、94年『もの食う人びと』で講談社ノンフィクション賞受賞。2011年『生首』で中原中也賞、翌年『眼の海』で高見順賞、16年『増補版1★9★3★7』で城山三郎賞受賞

目取真俊[メドルマシュン]
1960年沖縄県今帰仁村生まれ。琉球大学法文学部卒。97年「水滴」で芥川賞を受賞。2000年「魂込め」で木山捷平文学賞と川端康成文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

松本直哉

22
やはり琉球処分から出発すべきなのだ。独立国だった沖縄の植民地化から日本の近代は始まったのであり、1972年の沖縄復帰は復帰ではなく再植民地化だった。だからこそ現在の米軍の沖縄への仕打ちにこれほどまでに無関心でいられるのだろう。読んでいるうちになにもかも打ち捨てて辺野古に座り込みに行きたくなるが、家族が、仕事が、と尻込みしてしまう自分が情けない。私に従う者は家族も財産も捨てよと言ったイエスの言葉が蘇る。指紋がなくなるまでカヌーのオールを握り続ける目取真さんには深い敬意を感じ、自分の生ぬるい日常が嫌になる。2020/01/05

秋 眉雄

17
目取真さんの『希望』という作品についてのやり取りが興味深かったです。主人公のような人間を出したくないから書いたという目取真さんと、そんなことが実際に起こることを密かに期待している辺見さん。それぞれの希望がすれ違うのは、ざっくりと言って現場で身体を張っている当事者か否かということでしょう。対談中、ほんの微かにでも傍観者的な面を見せてはならないとガチガチに固い辺見さんですが、それでも核心を整理された言葉で発しているのはさすがだな思いました。‎2023/08/06

二人娘の父

14
読むことが辛い、という本があるが、間違いなく本書はそうした種類の本である。沖縄というよりも、辺野古・高江の現実から、私たちヤマトの人間への告発が続く。それをただ聞き、読むだけの自分。構図をそう決めてしまうと、それは苦痛でしかない。逃れられない苦痛。目取真氏の主張がすべて正しいとは思わない。が、「私があなたの立場なら」と考えることは私にはできる。またしなければならない。上間陽子『海をあげる』の読後感とも似たこの感情を、私は考え続けなければならないと、あらためて決意する。2022/02/21

かふ

10
なんでこんなに腹立たしい本なのだろう。バートルビーは目取真俊ではなく辺見庸だ。辺見庸が目取真俊に寄りかかる感じの本になっている不快さ。沖縄の基地闘争をしている行動する人と個人に拘り続けている辺見庸ではどうも立場が違ってしまう。辺見庸が根本的なところでバートルビーなのは「自同律の不快」という日本人に同化出来ない苛立たしさだろう。沖縄人として行動出来る目取真俊に対するやっかみのようなものを感じる。けれどもだから辺見庸がまだ言葉を書き続けるのなら読みたいと思うのかもしれない。捨てきれないものがまだあるのだ。2017/09/04

Happy Like a Honeybee

4
Youtubeで奥崎謙三の政見放送が拝見できる。 奥崎氏を狂人扱いする現在の方が、狂気じみている。 実行主体を隠し、責任を曖昧にする象徴天皇制。 沖縄や南洋で犠牲になった慰安婦たち。 基地を維持するより、返還後の跡地を活用した方が税収や雇用も増大して経済効果があったと。 為政者たちの好都合な報道を、鵜呑みにしない習慣。2017/11/08

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