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出版社内容情報
美しき令嬢の眼前に積もる同胞の残骸。さらに“怪物”の残骸を増やさんと令嬢に迫る刃。―「お困りですか、お嬢さん？」。巧みな剣捌きで介入した青年・アシルとの邂逅が、令嬢・ディエラの運命を動かしていく……！
【目次】
内容説明
刻は新暦一八四一年、所は蕭然とした夜道。輝く赤色の双眸を持つ美しき令嬢・ディエラは、彼女たち『吸血鬼』を怪物とみなす集団に囲まれていた。相対する人間の使い手は五人。既に同胞の残骸が散る中で、剣先がディエラの首元を捉え―「お困りですか、お嬢さん？」窮地に陥ったディエラを救ったのは、相対する使い手たちと同種の青年・アシルだった。飄々とした態度で、卓越した剣の技量を見せるアシルとの邂逅がディエラの運命を動かしていく。陰日向に生きる吸血鬼一族とともに、復讐に囚われた剣士が“正義”を謳う者たちを討つ血風譚、ここに開幕！
著者等紹介
雛詩飽取［ヒナシアクト］
大学を辞めて作家を目指す高卒夢追い人。横浜生まれ、横浜育ちの生粋の横浜市民（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
22
吸血鬼を怪物とみなす対勇魔集に囲まれた吸血鬼の令嬢ディエラを、巧みな剣捌きで介入した青年アシルと邂逅するダークファンタジー。恩人の吸血鬼を殺されて対勇魔集への復讐を願い、ディエラに吸血鬼一族への紹介を依頼するアシル。彼女との関わりが増える中で少しずつ心境も変化する中で起きた、彼女の姉で当主でもあるイザラの駆け落ち。様々な思惑が渦巻く中で何ともやりきれない顛末でしたけど、共闘する中で自覚していく想いもあって、まだまだ力不足の2人は果たして因縁に決着をつけることができるのか、彼らの成長とこれからの展開に期待。2025/12/20
真白優樹
8
多種族の血を取り込み太陽を克服した吸血鬼がいる世界で、吸血鬼の少女と復讐者の青年が出会い始まる物語。―――身勝手な正義を討て、己が化け物になるとしても。 化け物になる事を願う青年、振り回される少女。少しずつ関わっていく中で違った思いが芽生えていく物語であり、復讐だけではなく守るために刃を振るう、血風譚の熱さと面白さがある物語である。一つ果たせど、大元はまだ手が届かず。まだまだ復讐の道は続きそうな中、青年と少女は何処へと進むのか。この世界で、何を成し遂げていくのか。 次巻も勿論楽しみである。2025/12/20
鳥谷
2
復讐を軸にした非常に王道の作品です。世界観、設定、キャラクター全て魅力的なのに、どれも少し中途半端な感じがしました。青年と少女の未来はかなり前途多難そうです……続巻が楽しみです。2025/12/21
