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出版社内容情報
王が死に、幕を開けた選定の学園。選ばれぬ少女・バレンシアを選んだのは、少年・ヨビトただ一人。理不尽を壊し、運命を覆す。――君を王にするために。
【目次】
内容説明
王が死に、その後継者を定める学園―王座争奪学園が設立された。完全な実力主義と“投票”によって生徒たちの中から王が選定されるシステムの筈でありながら、少女バレンシアは出自から不当に扱われていた。その理不尽に対し彼女は―「諦める選択肢なんて必要ない。わたしが国を変えるから」唯一自分を選んでくれた少年ヨビトと共に、学園の中で駆け上がる道を選ぶ。同じく排斥されていた者達から仲間を募り、周囲の妨害をくぐり抜け、歪な階級制度を破壊していく。「そんなに気に食わない?庶民が貴族を凌駕するのが」―君を王にする為なら、どんな過ちも躊躇わない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
22
王が死にその後継者を選ぶ王座争奪学園。亡都出身の王臣魔法を使えない欠落者の少女バレンシアが、成り上がりで王位を目指す学園ファンタジー。完全な実力主義と投票により生徒たちの中から王が選ばれるはずのシステムで、出自から不当に扱われ理不尽に立ち向かうバレンシア。自分を選んでくれた少年ヨビトに支えられ、落ちこぼれたちで集まった班で傲慢な貴族たちに挑む展開で、足りない部分を努力で補い急成長しながら実績を積み重ね、故郷が滅亡した過去の悲劇の真相も絡めながら、揺るぎない覚悟で立ち向かったその結末はなかなか良かったです。2025/09/21
真白優樹
11
王が死に、その後継者を選ぶ為の学園で、選ばれぬ少女が自分を助けてくれた少年を選び始まる物語。―――仕組みの破壊、それは彼女が抱いた平等への夢。 虐げられてきたからこそ、平等にするために。見果てぬ絵空事の為に、仲間を集めたり敵貴族と激突したりしながらも頑張る物語であり、それぞれの思いが混じり激突する先に、ひとつの結末が待っている物語である。一つ確かな成果を刻み、王としての可能性を見せて。再び王とその家臣になった二人は、玉座へと辿り着くことはできるのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。2025/09/22