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出版社内容情報
彼女と過ごす三度目の夏が始まる。ふたりで出かけること、お互いの誕生日を祝うことーー今までしなかったこと、特別なことを、これからの当たり前に。そんな約束が増えていく、この長い休みがずっと続けばいいのに。
【目次】
内容説明
一日中仙台さんが視界に入る位置にいる。体が触れ合うほど近くで、多くの時間を共有して。近づきすぎている。そう思うけど安心するから離れようとは思わない。彼女の誕生日だって祝ってもいい。そんなことも、思うようになって。彼女が側にいるなら、長いばかりの休みも悪くないと思ったりしている。夏休みの宮城は寛容だ。私が触れること。一緒に出かけて、お互いの誕生日を祝って。許されるこの距離感が、彼女にとっての私を誤解させる。確かめたくて、でも踏み込みすぎた先に彼女が側にいる確証はない。もどかしさを抱えながらも、ただ言えるのは。こんな夏休みが、ずっと続けばいいのに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐治駿河
40
「去年より、進んだ関係で。今年の夏も側にいる。」まさに帯に書かれていた通りの関係が初っぱなから展開されていきます。これまでも少し離れては元に戻りその際には以前より距離が近づいて来ました。読者としてもこの2人の関係が恋人に昇華されるのはいつなのか待ち遠しくてたまりません。今巻を含め読書中はドキドキされっぱなしです。早く続きが読みたい。2025/08/31
よっち
23
去年より進んだ関係で今年の夏も側にいる。宮城と仙台の一緒に過ごす大学に入ってから初めての、三度目の夏休みが始まる第7弾。1日中視界に入る位置にいて、身体が触れ合うほど近くで多くの時間を共有して、近づきすぎていると思いつつも、安心するから離れようとも思わない夏休みの2人の距離感。一緒に水族館に行ったり、お互いの誕生日を祝ったりする中で、宮城の中で確実に心境の変化が感じられて、自覚するからこそ仙台からのアプローチにも戸惑いがあって、ずっと一緒にいて欲しいという想いを持て余している宮城がなかなか良かったですね。2025/08/24
冬野
8
シリーズ第七弾。長い大学の夏休みの出来事が描かれる。イベント多めで今までで一、二を争うくらい好きな巻だった。水族館で仙台さんが宮城の横顔を見てる時と、仙台さんが宮城から誕生日のお祝いをされてる時の多幸感に脳を焼かれる。仙台さん、顔に似合わず宮城への感情が重くて好き。ピアスを開けるとか、可愛いものを簡単に崩せてしまうとか、モチーフや暗喩の使い方がとても巧いと思う。臆病な宮城も少しずつ変わろうとしているのかな。二人の過去の回想は心がきゅっとなる。仙台さんと宮城で何回でも誕生日を一緒に過ごしてほしい。星:5/52025/09/21
タイコンデロガ級
8
面白かったです 大学の夏休みと二人それぞれの誕生日が書かれた7巻でした。 仙台さんはもうずっと宮城ラブでしたが、今巻からは宮城自身も仙台さんへの好意を自覚し受け入れ始めてる様子でしたね。ルームメイト以上の関係への変化を望む仙台さんと「“まだ”ルームメイトでいてよ」と言う宮城。共に歩む2人の『速度』の差が表現されてたのが印象的。 いやぁ実際仙台はさんはちょっと急ぎ過ぎてると言うか、早すぎるよこの人は…w ここまで『速度』が違うと宮城が仙台さんがいつか自分から離れてしまうのでは…?と不安を覚えるのもわかる2025/08/31
とってぃー
7
夏休み、水族館にも行ったり、誕生日を祝う本巻。少しずつだけど一歩近づいて感情を出す幅が広がる様が印象的。宮城の嫉妬や独占欲が押さきれなくなっている姿が良かったです。家族関係が希薄な2人が、お互いに誕生日で素敵な想い出作ってるのも尊すぎました。2025/08/24