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出版社内容情報
ずば抜けた力を持つ、不死の存在――英雄。
そんな彼らですら救えない、滅ぼされるために存在する世界・バリスノーン。
『これが、天羽ルイナが作ったゲームのシナリオだ』
天羽ルイナ。
美少女のくせして、自己紹介で他者の不幸を好んでいると宣ったバッドエンド至上主義者。
ルイナ曰く――
「ゲームを攻略できたなら、望みは何でも聞く」
だが、僕がルイナのゲームを攻略したいのは、そんな目的のためではない。
物語は完璧なハッピーエンドであるべきだ。
だからこそ、お前の不幸な世界を救わなきゃならないからな。
少年少女のゲームをめぐる、斜め上の王道ファンタジー!
内容説明
ずば抜けた力を持つ、不死の存在―英雄。そんな彼らですら救えない、滅ぼされるために存在する世界・バリスノーン。『これが、天羽ルイナが作ったゲームのシナリオだ』天羽ルイナ。美少女のくせして、自己紹介で他者の不幸を好んでいると宣ったバッドエンド至上主義者。ルイナ曰く―「ゲームを攻略できたなら、望みは何でも聞く」だが、僕がルイナのゲームを攻略したいのは、そんな目的のためではない。物語は完璧なハッピーエンドであるべきだ。だからこそ、お前の不幸な世界を救わなきゃならないからな。少年少女のゲームをめぐる、斜め上の王道ファンタジー!第37回ファンタジア大賞金賞、羊太郎特別賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
46
斬新な構成が魅力的。 パッドエンド主義者のルイナが作ったTRPGを幻視癖のある高瀬がクリアを目指す物語なのですが、前半だけだと高瀬が幻視(妄想)癖のあるヤバい奴なだけに思えて物足りない。しかし、中盤のある会話で謎が氷解してからの後半はとても良かった。TRPGモノに異世界ファンタジー風の世界観を組み合わせの相性も良かったけれど、読み手を選びそうかな。2025/03/25
よっち
26
美少女なのに自己紹介で他者の不幸を好んでいると宣ったバッドエンド至上主義者の天羽ルイナ。彼女が作ったゲームシナリオに同級生の高瀬が挑むゲームファンタジー。英雄ですら救えない、滅ぼされるために存在する絶望の世界バリスノーン。彼女が作り上げた不幸な世界を、物語はハッピーエンドであるべきだと考えて、魔導英雄となって多くの国を滅ぼしてきた夜天竜ヴリガストに挑む高瀬。絶望的な状況ながらも彼女が作り上げたゲームなら必ずどこかに活路があるはずで、お互いの思考を読み合いながら駆け引きを繰り広げていく展開は面白かったです。2025/03/21
冬野
12
初読み作者さん。TRPGをモチーフにしたファンタジー。自分は安易なハッピーエンドがあまり好みでなく、ハッピーエンドでも切なさが残るものや絶望の先に掴むグッドエンドなどが好きなのでルイナの気持ちは割と分かる。壮大な戦いが描かれるけど言うてゲームの話だしな、と思ってたら中盤明かされた秘密にぐっと気持ちが掴まれた。個人的には終盤にもうひと押し欲しかったかも(かなりの難易度だろうが…)。実際のTRPGの進行は本当に運だけど、小説ではどうしても出目が作為的になるので他のファンタジー作品と差別化が難しそう。星:4/52025/04/28
真白優樹
12
バッドエンド至上主義者な少女の作るゲームに挑む少年が、挑む世界の秘密を知り始まる物語。―――全てを選び強欲に、完全無欠の幸福へ。 TRPGの世界への没入、その果てに世界の秘密を知りそれでもハッピーエンドを目指す物語であり、斜め上の王道ファンタジーといううたい文句の通り、何処にもないここだけの王道の熱さが楽しめる物語である。まずは一つ乗り越えれど、少女の頭は新たなシナリオを練り始める。まだまだ不穏は続く中、少年は全ての不幸を乗り越えてハッピーエンドを掴むことはできるのか。 次巻も勿論楽しみである。2025/03/25
碧海いお
10
あまり聞きなれない単語やプロフィールの書き方だと思ったら、TRPGのライトノベルでした。TRPGの基本のルールすら知らないのでバッドエンドなるものがあるんですね。 続きが出ることを望みます。2025/05/22