出版社内容情報
後の伝説となる「黒猫金庫番」こと蔡月花(さい げっか)は、左遷先で「捨て猫窓際番」と呼ばれていた。
事の起こりは、妃が発注した国内の名窯(めいよう)の磁器と西加琉(シーガル)王国産の磁器が取り違えられたことだった。
その際、西加琉磁器の方が出来が良く、技術の流出が疑われたのだ。
月花は宦官の路易(るい)と共に、西加琉王国の商館のある海雲州への潜入調査を皇帝に命じられる。
けれどその直前に婚約者の偉光(いこう)と喧嘩別れをしてしまい、海雲州では「皇帝の不興を買って左遷された」という噂が広まり、針のむしろの待遇で――
黒猫金庫番、最大の危機!
内容説明
後の伝説となる「黒猫金庫番」こと蔡月花は、左遷先で「捨て猫窓際番」と呼ばれていた。事の起こりは、妃が発注した国内の名窯の磁器と西加琉王国産の磁器が取り違えられたことだった。その際、西加琉磁器の方が出来が良く、技術の流出が疑われたのだ。月花は宦官の路易と共に、西加琉王国の商館のある海雲州への潜入調査を皇帝に命じられる。けれどその直前に婚約者の偉光と喧嘩別れをしてしまい、海雲州では「皇帝の不興を買って左遷された」という噂が広まり、針のむしろの待遇で―黒猫金庫番、最大の危機!
著者等紹介
岡達英茉[オカダチエマ]
東京都出身の蠍座。「王宮の至宝と人質な私」(KADOKAWA)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はなりん
10
シリーズ3巻。後宮では、皇子を産んだ妃嬪の謎の死があったり、西の国からの磁器と国内の陶器の不穏な噂があったりで、月花は宦官のルイと西の国との唯一の貿易港を持つ海雲州へ出向する事に。海雲州を牛耳る羅家の当主や州府を探り真相に近づいた時、柏尚書が海雲州に現れ一緒に不正を暴く。ピンチに現れるヒーローはかっこいいね。2人の仲も離れて過ごす事で、お互いに色々自覚したみたいで、全てまるくおさまった。めでたし。2024/07/28
菊地
4
恋愛的にも区切りがついてこれで完結巻なのかな? んー、まとまってはいるんだけど3巻分の積み重ねだけしかないから守銭奴気質の主人公が「そういう」選択を選ぶにしてもやや駆け足に感じたし、1巻から「伝説の女官吏(になる)」とハードルを上げ過ぎていたことも「積み重ね・功績・実績」の足りなさを感じてしまう一因になっていたかな、と。 作者さん的には初の「3巻」とのことで、当初から長期展開を見据えた余裕があればその辺は変わっていたのかもしれませんね。 でも何だかんだで好きなところはあるシリーズでしたね。お疲れ様でした。2025/02/13
色素薄い系
4
月花出張回。しかし表向き左遷という事になっているので向かった先での扱いが酷かったですね。まぁその分自由に動き回れた訳だけど。今回相棒としてルイが同行するけど彼はやはり聡いようで余計な事は言わないし月花にはない視点で物を見ていたり良いコンビだったと思います。その分出番少なめだった柏尚書。それでもしっかりピンチには駆けつけてくれるし剣の扱いにもそこそこ長けている事が分かったり頼もしかったです。ルイの未来は明るくなりそうだし良かった。月花も無事気持ちを伝えたられたしもう少し続きも見てみたいです。2024/08/20
むぎむぎ
2
まだ続く?2024/07/02
よっしー
1
これで終わりかな?月花とルイのコンビも面白かったけど、メインの二人(月花と柏尚書)がほとんど離れ離れだったから、スピンオフか何かで叔母様との食事のドタバタとかも書いてくれると嬉しいかも。2024/09/28
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- 本音を申せば 文春文庫