出版社内容情報
宮廷を騒がせた帝の子懐妊の真相は、千古の計らいで歴史の陰に伏せられ、月薙国は新たな年を迎えた。貴族ではなく、民のための国へ。帝と千古の手によって政治は変わりつつあり、目下、海賊との戦いに向けての準備中。それを手伝う謎多き男、秋光の正体に、千古の心は揺れていた。
帝はそんな千古の心を認め、待つ。秋光もまた、自身の千古への想いを行動に移す。やがて海賊討伐の船上で、三人は各々が行く道を定める時を迎えるのだった――。
時代は動く。後に歴史に記される、雷帝と妖后の物語の巻の末。
内容説明
宮廷を騒がせた帝の子懐妊の真相は、千古の計らいで歴史の陰に伏せられ、月薙国は新たな年を迎えた。貴族ではなく、民のための国へ。帝と千古の手によって政治は変わりつつあり、目下、海賊との戦いに向けての準備中。それを手伝う謎多き男、秋光の正体に、千古の心は揺れていた。帝はそんな千古の心を認め、待つ。秋光もまた、自身の千古への想いを行動に移す。やがて海賊討伐の船上で、三人は各々が行く道を定める時を迎えるのだった―。時代は動く。後に歴史に記される、雷帝と妖后の物語の巻の末。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
宮廷を騒がせた帝の子懐妊の真相。後に歴史に記される、雷帝と妖后と共に生きた人々の物語第八弾。千古の計らいで歴史の陰に伏せられた事実。帝と千古の手によって貴族ではなく、民のための国へと変えようという政治。謎多き男・秋光の正体に心揺れる千古。そして千古の心を認め待つ帝。物語が終わりに向かうのを感じる中で、帝との関係を肯定的に見る意識の変化を感じつつも、どこか煮え切らず決断できない千古。そこで最後に残ったのはやはり秋光との関係で、彼の決断はやや意外な気もしましたけど、それぞれの選択が描かれた結末は良かったです。2023/03/08
らび
27
完結編なのでそれぞれが自分の道を選び進んでいく円満なラストでまとまりました。個人的には秋光(秋長)の存在がもう少し際立つ方向だとなお良かったかな。帝と千古の関係が意外なほど固く隙が無いと己の立ち位置を相変わらず飄々と引いていく。そうであっても見守っていたんだと分かる。それと薬殿(薬草)があまり効いてなかったのは残念ですね。2023/02/10
はなりん
13
完結巻。一応それぞれが前を向いて新たな道を選択したハッピーエンドなんだけど、秋長の事だけ、なんか微妙な感じです。なんかスッキリしないなぁ。成子のお相手は意外でした。2023/02/12
零崎夢織
5
時間がないので登録のみ2023/08/27
水上つた
3
いろいろ悩んだけど、落ち着くところに落ち着きました。 きれいに終わってよかったです。2023/04/03