出版社内容情報
“北御門”が呪詛で狙われた廃遊園地の一件を切り抜け、大学でも新年度を迎えるころ――ところが芹は、どうにも体調が優れない。
その様子に呪いの兆候を感じた皇臥は、芹に北御門への呪詛が効かなかったのは、すでに彼女が別の呪いを受けていたからだという可能性に思い至る。皇臥は事態を重く見て、災いを受け流す役割を持った式神・青竜を呼び覚ますのだが……なんとその姿は、若い頃の皇臥そっくりで!?
呪いも旦那も増殖中? 受難の仮嫁とぼんくら旦那は、呪いの源に迫れるか!?
内容説明
“北御門”が呪詛で狙われた廃遊園地の一件を切り抜け、大学でも新年度を迎えるころ―ところが芹は、どうにも体調が優れない。その様子に呪いの兆候を感じた皇臥は、芹に北御門への呪詛が効かなかったのは、すでに彼女が別の呪いを受けていたからだという可能性に思い至る。皇臥は事態を重み見て、災いを受け流す役割を持った式神・青竜を呼び覚ますのだが…なんとその姿は、若い頃の皇臥そっくりで!?呪いも旦那も増殖中?受難の仮嫁とぼんくら旦那は、呪いの源に迫れるか!?
著者等紹介
秋田みやび[アキタミヤビ]
神戸に本拠を構えるグループSNE所属の作家。著書に「新米女神の勇者たち」シリーズ(富士見書房)、「三宮ワケあり不動産調査簿」(富士見L文庫)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
182
ぼんくら陰陽師が最も苦手とする呪詛に、(次兄との軋み合いはあるが)北御門ファミリーで対抗する展開にわくわくした。昔いた内弟子も含めた子供たちの名が柱に刻まれているのを芹が見る場面は特に印象的で、読者である私まで感傷的な気分に誘われたが、それと共に嫁・芹への呪詛を知ったぼんくら夫の《血が凍る》思いもすっと胸に入る。嫁のためメンツを捨て土下座する夫・皇臥は、ぼんくらであっても格好よい。ひねくれ者の次兄・貴緒も魅力あるキャラだ。にしても貴緒の呪詛返しはひどく簡単で、そのために土下座までした皇臥が可哀想になった。2021/09/09
よっち
43
北御門が呪詛で狙われた廃遊園地の一件を切り抜け、大学でも新年度を迎える頃。どうにも体調が優れない芹。その様子に呪いの兆候を感じた皇臥は、原因を除くため形代の式神・青竜を目覚めさせる第七弾。災いを受け流す役割を持った若い頃の皇臥そっくりな式神・青竜。しかし相変わらずなかなか状況は回復しないまま一同が頭を悩ませる中、思わぬところから発覚するその真相。北御門家の何ともめんどうな人間関係には苦笑いでしたけど、まさかそんなところに今回の伏線があったとは…思ってもみないところに繋がってちょっとびっくりさせられました。2021/08/10
るぴん
33
皇臥に瓜二つな式神・青竜登場。表紙のイメージから、青竜が皇臥の姿で一波乱起こすのかと勝手に想像したけれど全然そんなことはなく、芹にかけられた呪いの話がメインだった。今回の話は1巻の頃からの出来事が伏線になっていて、思わず「おぉ‼︎」と唸った。そんな繋がりがあったのかー!と判明するのは面白い。黒幕っぽい存在も身近にいたのね…。息子達を叱るお義母さんが凛々しくて好き。芹のお父さん、北御門にかけられた呪い、黒幕の目的…まだまだ謎はたくさんあるなぁ。2021/08/18
よっしー
31
芹が悩まされる不調をきっかけに、大事へと発展していくお話。何だかんだと言われながらも北神門家の面々に大切にされているんだなということが伝わってきました。特にツンデレ過ぎる義母とのやり取りが素敵ですね。こんな嫁姑関係…羨ましいです!!皇臥と兄のやり取りも確執はあるようですが、どことなく微笑ましかったです。新たな式神も登場して、ますます賑やかになりそうな反面、不穏な気配も残っていて…。続編、期待しています!!2023/04/23
mariann
30
さばまるも落ち着き、日常生活に戻ってきたかと思いきや、呪いですと?続く体調不良と近づいてくる男。地味だけどすごく怖い。北御門にも見抜けない呪術って何?コミカルに書かれているけど多分ホラー文庫でも通るな。 契約夫婦はお互いをかなり意識してきているので早く契約を外したらいいのに。そして拗れた兄、斜め上ですなぁ。母への態度はどうかと思うけど。そして最後の不穏な感じ。次が早く読みたい。2021/11/18