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出版社内容情報
秋葉原市。革新的な発展を続ける“電気街”と古き伝統を重んじる“魔法街”が対立構造を呈する未来都市に、魔王・ベルトールは降臨した……超名門学園への留学生として。新たな舞台を駆ける、未来の魔王譚第二幕!
内容説明
統合暦2099年―規格外な進化を遂げた究極の未来世界で、再び覇道を歩み始めた伝説の魔王・ベルトール。消息を絶った旧家臣たちを探すべく、魔王は新たな大都市へと降り立った!「新宿市からはるばるこの学園へと短期留学にやってきた!!」…古より彼の地に鎮座する名門魔法学園への留学生として。電脳魔導都市『秋葉原市』。街を縦断する“ホコテン通り”を境に“電気街”と“魔法街”が対立構造を呈する奇怪都市。そこには、魔王の覇道を阻む邪悪な陰謀が渦巻いていた―。都市壊滅の危機、そして、魔王をも驚愕させる“神”の顕現を前に、未来を生きる魔王のさらなる力が、今、解放される!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
42
究極の未来世界で再び覇道を歩み始めた伝説の魔王・ベルトール。残りの六魔侯の消息を求めて、革新的な電気街と古き伝統を重んじる魔法街が対立構造を呈する未来都市・秋葉原に留学生として降臨する第二弾。留学生としてやってきた学園の新入りとして手荒い洗礼を受けるベルトールたち。そして二つの顔を持った街を巡る御三家と新旧派閥対立の構図。学園ネタっぽいお約束のベタな展開の連続には苦笑いでしたけど、今回もまた現代世界に関する構図がいろいろと見えてきて、複雑に絡み合ってきた因縁がここからどう話が広がっていくのか楽しみですね。2021/04/20
ひぬ
26
配信者として成功を果たし、着々と力を取り戻すベルトール。未だ消息不明の他の六魔侯の行方を探るべく、発展を続ける「電気街」、そして古き伝統を重んじる「魔法街」が対立する未来都市・秋葉原へと向かいます。名門魔法学園への留学生として、新たな舞台へと君臨するベルトールの相変わらずの魔王っぷりには笑えます。サイバーパンク味は薄まったものの、都市壊滅の危機に関するあれこれや女神の再臨など、世界が広がる一方です。マキナの影が薄いのは残念でしたが、敵組織もその片鱗を見せ、今後の展開に期待が膨らみます。2021/05/09
しぇん
21
二巻も安定した面白さでした。そこは、やはり魔王様が快男子だからでしょうね。敵の伏線も増えてきたしで、無事シリーズ化と考えていきたいところですが2021/04/23
まっさん
18
★★★★ 今巻も前巻同様に重厚な世界観のもとでしっかりと満足出来る話を読む事が出来た。前巻と比べてダークファンタジー感が少し増したように思えるところは良かったし、何より電気街と魔法街が対立しているという構図が個人的にかなり刺さったかな。とあるキャラクターの幕引きが流石に呆気なさすぎないかと驚いた所はあったものの、敵の正体が掴みにくい所は前巻と比べても良かったと思う。 ただ、一つ注文をつけるとするならば前述の「電気街」「魔法街」という設定がそこまで生かしきれていなかったのではないかという所。折角目新しく→2021/10/05
のれん
18
安定した展開だが、同時にパンチが弱いなとも思う。 ベルトールという友情と王の尊厳を両立しつつ、ギャグもシリアスも一人でこなせるキャラを中心に物事が回っていく。この何でもできる懐が快い主人公というのは、安心感はあるが緊迫感を減らして個人的には苦手な部類なのかもしれない。 今回の新キャラが皆根がいい人ばかりで、女神さえも本心が人間的に優しいのも緊迫感を減らしていた。 しかし魔王がゲームにハマり、神の力がTRPG脳で変換されたりと、ゲーム感覚が強い世界観である。富士見書房らしいとも言えるが。2021/04/30