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出版社内容情報
鴉 ぴえろ[カラス ピエロ]
著・文・その他
きさらぎ ゆり[キサラギ ユリ]
イラスト
内容説明
弟・アルガルドの国を巻き込む陰謀を天才令嬢・ユフィリアと共に打ち破った転生王女・アニスフィア。その結果、彼女に王位継承権が復権することになり多忙な毎日に。疲弊していくアニスフィアをそばで見ていたユフィリアは、彼女のため自分が王になる道を模索するようになって―!?「私は、どんなに受け入れられなくたってこの国の王女なの!」「私が王になれれば、貴方の夢を守ることが出来ます!」婚約破棄から助けてくれたアニスをただ慕っているからこそ、ユフィはアニスの前に立つ。全ては、彼女の“魔法使いになりたい”という夢のため。王宮百合ファンタジー、感動の第三幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
64
彼女を深く知るもの達は気付いていた。あえてそう振る舞っていることを。それゆえにすれ違っていることを。前巻は百合より、アルくんの抱え込んだものに頭いってたけどこの巻はあわや愛憎百合いきかけ(キャー!)!アニスの内心やスルーされてた転生部分にまで(それでも前世の詳細は謎だけど)切り込み、叫びを見せていく。止められない。譲れない。だからこそ尊く、引き込まれずにはいられない(尺が心配だけどアニメでここまでやって欲しい)。叫び合え、その光景を。とりあえずユフィ、かなりの肉食系だった。2023/01/05
よっち
34
姉弟喧嘩からのアルガルド廃嫡で狂い出した歯車。王位継承権一位となってしまい、疲弊していく王女を隣で見続けたユフィリアは、彼女のため一つの決意をする第三弾。アニスの置かれる立場が変わったことで停滞してしまう魔学研究、そして宙ぶらりんになってしまった助手・ユフィリアのポジション。らしさを失ってゆくアニスを救うためのユフィリアの決意と示される選択肢、明かされる精霊契約の真実。気がついたら二人の立ち位置もだいぶ攻守が入れ替わった感もありましたけど、紆余曲折あったものの二人の関係もいい感じにまとまって良かったです。2021/01/21
オセロ
31
第一章を締め括るにあたってこれ以上ない面白さでした。 アルガルドが計画したクーデターが失敗したことで改めて持ち上がった王位継承権。 魔法と精霊を信仰する国の在り方など王位継承権を巡る様々な人達の考え方があって。その中でユフィが見つけた王族のアニスではなく自身が女王になる抜け道。アニスの夢を叶えたいユフィの想いと王族としての責務を果たそうとするアニスの意地のぶつかり合いを経て、それぞれが納得できる道を歩む決意が固まり、秘密を共有したことで互いに必要な存在へと関係を一歩進める展開は実に尊いものでした。2023/03/04
dorimusi
14
第一部完了かー。4巻以降が出てること知らなかったら完結って思いそうなラストだった。 3巻にして雰囲気百合から脱却でしたね。しかしこの王宮百合成分除くとセリフや設定というか強さとかに過去巻との矛盾というか違和感感じる箇所が結構あった。その場の会話の勢いを重視してるのか…リアルタイムで読んでる人は前巻読んで半年空いてるから気にならないと考えてるのか…… 最後の空中演武は唐突過ぎて意味わからんかった。これたぶん作者渾身の感動シーンだよね? まぁまとめ買いしたし雰囲気を楽しんで読みますが…2025/02/24
ヤギ郎
14
シリーズ第3巻。この巻でこの物語が本格的な王宮“百合”ファンタジーに覚醒した。とてもおもしろかった! 弟・アルガルドの陰謀を打ち破ったアニスは、王位継承権が復権したことにより、次期王としての政務に追われることになった。ユフィやティルティは疲弊していくアニスを見ながら、苦しい思いをする。アニスを救うためにユフィは王国の伝説に則った方法で王位を目指す。アニスの「転生」の話も少し語られる。第一部が完結し、ますますアニスとユフィの関係に目が離せない。2023/02/01
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- 白き女神を救え 新潮文庫