出版社内容情報
<次なる難事は、後宮を出奔した皇后宮を連れ戻すこと――!?>
怪異や難事件の駆け込み寺・薄紅の姫。中宮を狙う"鬼"の事件を落着させ、その昼の姿である末席の女房として念願の書司(ふみのつかさ)となった。
一方、静かに読書にふけりたい夜の薄紅の元には、願いと反して親しくなった晴明の孫・奉親(ともちか)が訪ねて来ては面倒に巻き込んでいく。
そんなある日、彼女は後宮の蔵書破損をきっかけに密命をくだされる。後宮を去ってしまった皇后宮を連れ戻せ――と。
後宮の祈祷も担う奉親とともに、この難題に挑むことに。物語知識を駆使するものの、皇后宮は断固として戻ることを拒否し……。
内容説明
怪異や難事件の駆け込み寺・薄紅の姫。中宮を狙う“鬼”の事件を落着させ、その昼の姿である末席の女房として念願の書司となった。一方、静かに読書にふけりたい夜の薄紅の元には、願いに反して親しくなった晴明の孫・奉親が訪ねてきては面倒に巻き込んでいく。そんなある日、彼女は後宮の蔵書破損をきっかけに密命をくだされた。後宮を去ってしまった皇后宮を連れ戻せ―と。後宮の祈祷も担う奉親とともに、この難題に挑むことに。物語知識を駆使するものの、皇后宮は断固として拒否し…。
著者等紹介
遠藤遼[エンドウリョウ]
東京都生まれ。読み応えあるストーリー展開と、人間味あふれる登場人物たちのかけあいで、多くの読者を魅了する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
53
嫄子と禎子の時代なので当然藤原能信も登場する。能信はイメージ通りのキャラだけれど晴明孫とやや雰囲気が似てるのが惜しい。2022/01/22
坂城 弥生
37
皇后宮が後宮を出た理由に涙。2023/03/21
葵@晴読雨読
29
読書タイムがどれだけ大事かわかる。面白かったー!2020/11/17
よっしー
20
今回のテーマは「伊勢物語」。殆んど記憶にないぞ…と思いながら読み進めましたが、やはり薄紅姫の一番好きな源氏物語が変わらず出てきて、良かったと安心しながら読み終えました。、皇后宮と中宮、帝の寵愛を競う筈の二人が物語を通して友情を築いているのが素敵でした。だからこそ、最後が切なくなりました。 2022/05/14
ときわ
10
年号からもこの時の天皇は後朱雀天皇。妃が争うことはなかったはずなので少し前の一条天皇の時のことがモデルなのだろう。妃たちは出てくるのに天皇は出てこないなあと思っていたが、天皇の思い通りにはいかない世だったっけ。それほど好きじゃなかった伊勢物語を読み直したくなった。違う読み方が出来そうだ。2020/11/07