出版社内容情報
新たな暁上姫・明子の嫉妬に悩まされる頃。信濃の姫が帝の元へ嫁ぐ話が持ち上がる。信濃には「鬼姫」が存在し、帝や秋長とともに、千古は鬼都の偵察へ向かうことに。ところが道中、千古たちを最悪の悲劇が襲う――。
内容説明
成子の誘拐事件も無事解決し平穏を取り戻した宮廷。だが千古を悩ますことが二つあった。一つは暁上姫・明子が千古の真似事を始めたこと。少しの細工で千古を傲慢に見せ、おかげで陰口さえ噂された。そしてもう一つは帝の噂。新たな后候補を、しかも「鬼女の都」から呼び寄せるという。千古は帝や秋長らとともに偵察へ出向くが、旅路で思いがけず、帝と二人きりで一夜を過ごすことになる。満ち足りた時を過ごした千古を、この先最悪の悲劇が待ち受けているとも知らず―。薬師を目指す平安ファンタジー第四弾!書き下ろし。