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内容説明
過去最大の危機を退け、平和な日常を取り戻したディックたちに忍び寄る影が…。世界中で暗躍する実力者集団『覇者の列席』。彼らが標的に定めたのは、これまでディックを最も近くで支えてきた少女―“可憐なる災厄”ミラルカだった!「あなたに認めてもらうために…あなたを殲滅するわ―」ディックを想うが故の負の感情から、闇の側面を引き出されたミラルカは、魔力を暴走させ、ディックに襲い掛かる!ふたりの膨大な魔力がぶつかりあったとき、禁断の超魔法が発動し…「俺たちは、どうやら五年前に飛ばされたらしい」衝突するディックとミラルカ。ふたりの運命や如何に―!?
著者等紹介
朱月十話[アカツキトウワ]
「小説家になろう」で活動しているライトノベル作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まっさん
18
★★★★ 今巻はディックとその他の魔王討伐隊のメンツのパワーバランスが崩れ気味だった問題を解消する話。前巻に引き続き作中最強格となったディックが苦戦するところは良かったもののミラルカのくだりをもう少し引っ張って欲しかったなと思う。2019/10/17
真白優樹
7
漸く平和な日常を掴んだ途端、暗躍する謎の実力者集団によりミラルカが闇へと堕ちる今巻。―――大切な仲間を守る為、今は君と戦う時。 闇に堕ちたミラルカ対ディック。そんな中でまさかの場所へと飛ばされてしまう今巻。本心を引きずり出される哀しき対決、改めて見つめるあの日の自分。新たな敵が本格登場すると共に改めて絆を深める巻であり、最強同士の対決と彼女の意外な強さが驚きと熱さを齎してくれる巻である。何とか初戦も制し絆も再確認、そんなディック達に次に襲い掛かる試練とは。次の敵はどんな敵か。 次巻も須らく期待である。2019/07/21
ウラー
3
もうディックひとりでいいんじゃないかな?という、読者も抱いていたであろう疑問に正面から挑んだ話。ヒロインの在り方として姫型と相棒型があるというのは古典的なヒロイン論で、本作はディックが万能すぎるせいでヒロインたちが守られ役、もしくはディックをサポートするお助け役になりがちだし、ディックにも守る対象という認識があるけれど、作品の構成としてはヒロインたちは対等なパートナーなのだということを再確認する巻だった。2019/07/23