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出版社内容情報
太陽、銀、十字架――「弱点」もまた、吸血鬼の誇りである。真祖の眷属にして『傲慢派』、ヒルデガルド・バートリーが血戦局に潜入!? 棺を盗まれたヴィクトリアが奪還に赴くも、吸血鬼の宿す弱点を克服した彼女の手に落ちて――。豪華客船を舞台に真祖救出作戦の幕が開く!
長谷部 雄平[ハセベ ユウヘイ]
著・文・その他
ビョルチ[ビョルチ]
イラスト
内容説明
「吸血鬼、何て不完全な在り方なんだろうね」吸血鬼が有する弱点の克服を旗印に掲げる『傲慢派』代表、ヒルデガルド・バートリーの手によって、最強の真祖ヴィクトリアが拉致された!救出に向かう伊吹と葉月、燦の前に立ち塞がるのは、ヒルデガルドの眷属たち。銀が通じない人狼、攻撃を透過させる尸解仙、弱点を分裂させた七人ミサキに、攻略の糸口は見つかるのか!?そして神のごとき完全無欠の存在に昇華せんとするヒルデガルドに「吸血鬼は不完全だからこそ、完全を上回り得る」ヴィクトリアの鉄槌が下される―!?至高にして象徴たる吸血鬼の、風紀粛正バトルアクション!
著者等紹介
長谷部雄平[ハセベユウヘイ]
第30回ファンタジア大賞、伊藤智彦特別賞受賞。「ジャッジメント/ブラッド」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
半熟タマゴ
9
吸血鬼の風紀を守る活動をしている、真祖ヴィクトリア率いる『風紀委員会』。今回の粛正相手は吸血鬼の弱点克服を掲げる『傲慢派』代表のヒルデガルドで…。吸血鬼を越える存在になろうとするヒルデガルドに苦戦していても、弱点があることに誇りを持って戦い続けるビクトリアがカッコよかった。風紀委員会にまた新たなメンバーが加わりますます賑やかになりそうなラストだったけれど、続きはもう出そうにないですかね…。2023/08/09
やまと
7
燦との激闘から束の間、弱点の克服を至上命題とする「傲慢派」代表ヒルデガルドによって拉致されたヴィクトリアを救うため豪華客船に馳せ参じる第二巻。弱点など何一つない完全無欠な存在はまさしく神であり畏怖するべき対象ではあるが、数多くの弱点をもつ不完全な存在ながら矜持と信念を持ち完全のその先を目指さんとする姿こそが崇拝と憧れの対象たり得ると証明してみせました。そして本巻ではいつもは気苦労が絶えない葉月の戦闘面での活躍が見られたのは良かった。2018/04/30
真白優樹
5
真祖の眷属であり傲慢派の代表にヴィクトリアが拉致され、救出の為豪華客船へ突入する今巻。―――不完全、故に汝は愛おしい。吸血鬼、不死を謳いながらもその存在は不死に非ず。だが故にこそその存在は世界を魅了し、惹きつける。弱点というセオリーが通用しない敵との、命を削るような死闘。そんな戦いの中、交錯するのは愛と想い。前巻にも増して、更にブレーキの壊れた勢いで爆走し、更に魅力が増していく今巻。きっと読み終えた時、心の中に吸血鬼への憧れが巻き起こる筈である。再び戦いを制する中、次の戦いとは。 次巻も須らく期待である。2018/04/22
HANA
3
今回は傲慢派との勝負。吸血鬼は弱点が多いとされているけれど、その弱点を克服した相手との戦いは考え方も含めて面白かった。残念ながら主人公があまり活躍していないように見えてしまったけれどこれはこれで。次も期待。2018/06/21
リク@ぼっち党員
3
前巻に引き続き面白かった。今回の粛清対象は弱点を克服し本物の不死を目指す『傲慢派』。不死と言いながら弱点多すぎだろと揶揄される吸血鬼の弱点の理由。この作品で語られた理由には納得できた。なるほど完全無欠な女の子には近づきがたいけど、どこか抜けてる女の子ならワンチャンある気がするアレか。不完全な吸血鬼であることを誇るヴィクトリアがカッコよかった。そして相変わらず吸血鬼偏愛家の愛の方向が狂ってるなぁ。葉月の活躍も多くて嬉しい。強いし伊吹より容赦なかった。七つの『血統』もまだまだ残ってるし続きも是非お願いします!2018/04/20