出版社内容情報
友麻碧[ユウマミドリ]
著・文・その他
Laruha[ラルハ]
イラスト
内容説明
あやかしの棲まう“隠世”にある老舗宿・天神屋。女子大生の葵は、その大旦那である鬼神のもとへ、亡き祖父の作った借金のかたに嫁入りさせられそうになる。持ち前の負けん気から、あやかしたちの前で「借金は働いて返す」と宣言した葵。九尾の狐の銀次に助けられつつ、得意の家庭料理を武器に、ついに天神屋の離れに食事処「夕がお」を開店させた。だが、鬼門中の鬼門といわれるその場所は、一筋縄ではいかない。立地条件の悪さ、謎の営業妨害、そして予算削減など、「夕がお」の前途は困難ばかりで…!?
著者等紹介
友麻碧[ユウマミドリ]
Webにてこっそり連載していた小説が支持を得て、『僕の嫁の、物騒な嫁入り事情と大魔獣』(アルファポリス)にて書籍デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
130
鬼嫁(風評)による細うで繁盛記の第二弾。今回も美味しそうな物が沢山出お腹がすきました。一番はおにぎりかな。こんなに手の込んだおにぎりを沢山握ってお花見に行きたい物です。ちびっこあやかし達もあざとく可愛い。生きる為に下手に出ている感じなのがいかにも弱肉強食な感じです。なんだかんだ言いつつ大旦那様に甘える葵と、葵を大甘やかしにする大旦那様にほのぼのしたり、他の宿屋のスタッフ達も個性豊かで読んでいて小気味い。銀次さんの遠い過去、金色の座敷わらしもどきなど不穏な影もちらほら見えてきたので続きを楽しみに待っています2016/02/26
た〜
128
葵が着々と人脈を広げていく。きな臭い展開も見え隠れして深みも出てきた。飯テロは相変わらず全開炸裂。前巻は安心して読める面白さ、だったけれど今作は先が気になる展開になってきた2015/10/05
りょうこ
94
食事処を開くことになった葵。それにしてもお腹空くわぁ(笑)読みやすいのでスイスイと2巻目もあっという間に読了!先がきになるので速攻で3巻に行きます!2017/05/20
hirune
73
【kindle】誰か私に和風ロコモコ丼を作ってくれないかなー。。あやかしの世界で人間の女の子が料理屋を営むお話だけど、なんとも料理が美味しそう。しかも霊力をアップしてくれるなんて あやかしに人気が出るわけだ。殺されそうな酷いことをするあやかしに囲まれてるのに、ほんわりとした対応をして いつの間にか味方に引き入れちゃう、それが葵の力であり魅力ですね。白沢とかろくろ首とか有名どころの妖怪が普通に働いてるのも楽しいです☆2017/08/09
すがはら
70
色々と事件も起きて山あり谷ありなはずなのに、全体の印象はゆるゆるとして穏やかで、美味しそうな物がいっぱい出てきたな~になってしまうのが不思議です。葵の感情の起伏があまり感じられないからなのでしょうね。怒ったり焦ったりもしてるのに、周りからは淡々としてるとか余裕あるとか言われるタイプでしょうか。あやかしも胃袋を掴まれるとイチコロなのが良いです。2017/03/19