内容説明
頑張りやだけどドジな性格の朝霧ちとせは、経営難の家業を救うお金が欲しかった。そこで偶然見つけた“ひまりプロダクション”のオーディションを受けたところ、まさかの合格。アイドルとしてデビューを果たす!―のだが。イベントに、グラビアにと、仕事をこなすも芽が出ない。初ライブの客数はたったの七人…前途多難な日々を送るなか、辣腕社長・織葉颯斗の一言をきっかけに、ちとせが見出した活路とは!?果たして売れない日々を乗り越え、スターダムに立てるのか…ちとせの挑戦が始まる!
著者等紹介
至道流星[シドウリュウセイ]
小説家、会社経営者、投資家。『雷撃☆SSガール』(改題『世界征服』星海社文庫)にて、第7回講談社BOX新人賞・流水大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
32
ドジな朝霧千歳は家業の工場を守るため、あの神楽日毬のいるひまりオーディションに果敢にも挑み、見事アイドルの道を歩み始める。しかしその道は過酷なもので…。「大日本サムライガール」の朝霧ちとせを主人公としたスピンオフ作。本編では颯斗に弄られ,いつも報われずに出番が少ないちとせをメインとした話になっていて、オーディション時は被ってる所もあったけど、初ライブが7人やYouTubeの投稿動画での批判コメに泣いたりと地道に進んで行っている姿を見ると、ちとせらしくて応援したくなるね。本編の日毬の物語は規格外で→2016/04/06
よっち
32
実家の工場の窮状を救うべくアイドルを志したドジで純真なアイドル「朝霧ちとせ」の奮闘記。千歳は周囲の人も認める容姿で、しっかりとサポートしてくれる社長や事務所の人々がいて、そんな彼女が地道に仕事を積み上げていっても、初ライブの観客動員はたったの7人。悪意の描写はほとんどありませんが、残酷なまでの売れなさっぷりが涙を誘いました。そんな状況でも試行錯誤して「無能アイドル」として自らプロデュースし、流れを引き寄せ始めた千歳の魅力が詰まった一冊ですね。本編の大日本サムライガールは未読ですが、近いうちに読みたいです。2014/09/14
異世界西郷さん
22
本編であるところの『大日本サムライガール』は全然読んでないので、話についていけるか不安でしたがそんなことは杞憂でした。面白かったです。ちとせちゃん、めっちゃええ子やないですか。こういう子には素直に好感が持てます。実家を助けるためにアイドルを始めた彼女が己と向き合いつつも、時に笑い、時に泣きながらも一歩ずつ自分のスピードで成長していくさまは読んでいてとても応援したくなりました。彼女には、恋も仕事も本当に頑張ってほしいものです。本編も機会があれば読んでみようと思います。2014/10/16
まろにえ
17
『大日本サムライガール』でひまりプロ所属でありながら唯一、地道に活動しているドジで純真なアイドル『朝霧千歳』に焦点を当てたスピンオフ作品。本編2~3巻の語られなかった千歳のアイドル活動裏話。『神楽日毬』が圧倒的スピードでアイドルの頂点へと駆け上がる政治・経済の本編とは異なり、『本来あるはずのアイドル活動の厳しさ』を千歳の持つ純真さと頑張りで乗り越えていく物語。『初ライブの観客動員数はたったの7人』でも頑張る!!政治も経済も無いけど、千歳の魅力がタップリ詰まった作品。やっぱり千歳はメチャクチャ可愛い!! →2014/09/11
miroku
15
「大日本サムライガール・シリーズ」のスピンオフ作品。ひまりプロダクション所属タレント中で、唯一普通の(売れない)アイドル・ちとせだが、彼女がシリーズのオアシス的存在でもある。政治性のない至道作品という特異性のある作品でもある。2015/05/18
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