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出版社内容情報
20歳のラップシンガー、DAOKO初小説!新感覚の〈リリック・ノベル〉映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』で主題歌に抜擢され、大注目を集めるDAOKOによる初小説! 20歳の気鋭ラップシンガーが囁くように綴る、新感覚の〈リリック・ノベル〉。
イラストレーターとしての成功を夢見て、渋谷へと引っ越してきた〈渚〉。はじめての一人暮らしで心細さを感じる中、ひょんなきっかけから同じマンションに住む〈良仁〉と知り合う。次第に膨らんでいく恋心。ところが、彼には恋人がいるという噂を耳にして――。
DAOKO[ダヲコ]
著・文・その他
内容説明
イラスト投稿サイト「DrowwW」で人気を集める19歳の渚は、高校卒業と同時に渋谷の外れにある奇抜な外観のマンション「メゾン・ド・メール」に移り住んだ。その上階に住むぼさぼさ髪の良仁や、イラストレーター仲間で、姉御肌の沙織との出会いが、過去に傷ついた渚の心に再び熱を灯してゆく―。20歳の気鋭ラップ・シンガーが囁くように綴る新感覚の“リリック・ノベル”。
著者等紹介
DAOKO[DAOKO]
1997年、東京都出身。ラップシンガー。中学3年生でニコニコ動画に投稿した楽曲が注目を集める。15年3月、トイズファクトリーから1stアルバム『DAOKO』にてメジャーデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかだ
37
なんとなく手に取った。『打上花火』で人気急上昇、DAOKOのエッセイかと思ったら小説だった。渋谷の隅っこで初めての一人暮らし、恋と芸術での自己表現に明け暮れる少女の成長物語。彼女の『ShibuyaK』という歌とも重なるところがあり、やはり彼女の実体験的なところが多く占めているのかなぁと感じた。青くて刹那的だけど、その場その時を精一杯生きてる今風の若者の姿が刻まれている。終盤が駆け足、というか詳細な表現を避けた感じが、己の中で消化しきれてない生傷のように思えてまた妙にリアルだったりした。2017/11/07
るっぴ
28
DAOKO作品、初読み。イラストレーターの渚が同じアパートの良仁に惹かれ、けなげに頑張っている姿に好感を持ちながら読了。2017/09/17
m♡
10
「楽しい記憶ばかりとは言い切れない、なのにいまだにどれもきらきらとしている。」今は有名映画の主題歌にも抜擢されているDAOKOが私は昔からずっと好きで、だから本屋でそれを目にした時、真っ先に手に取りました。何の予備知識も持たずに読んだので恋愛の要素が強く入ってることに少々驚いたけれど、読み終えて強く感じたのは共感。彼女は共感してほしくて執筆したわけではないことはわかっていても、私は主人公にどこまでも共感できました。実在する場所や歌が出てくることときらめく言葉たちの間に揺られて、現実味を帯びた不思議な世界観2017/08/21
t0g
8
daokoの歌詞好きなので読んだ。 文章的には若さというか、青臭さみたいなのが目立って読みにくいところがあったけれど、それがむしろいいエッセンスになっていて初々しい。 本職作家じゃないから、これからも書くのかわからないけれど、書いてほしいと思った。 センスが凄まじい2017/10/28
かす実
7
DAOKOの音楽が好きだ。インディーズ盤からほぼ全部聴いている。たぶん、私の生きるテンションにマッチするからだと思う。読んでいて「どこまでが本当の話なのだろう」と思った。というのも、彼女の音楽の歌詞と重なる部分が幾箇所もあったからだ。DAOKOの描く絵も、この小説も、リリックも、ぜんぶ彼女の「渚の時代」を切り売りして生み出されたものなのだと思う。また、よく絵を描く人だからだろう、ひとつひとつの物への描写が丁寧で ほぼすべての名詞になんらかの修飾語がついていた。そのため物語が映像のように心の中に残っている。2018/07/18