内容説明
ターシャ・テューダーは、1915年にアメリカ北東部ニューイングランド地方で生まれました。1830年代が好きで、今でもニューイングランドの山の中で、自然と動物と花に囲まれ、19世紀ふうの暮らしを実践しています。ターシャの本のファンは、子どもだけでなく幅広い年齢層に広がっており、夢を失わず、いつも前向きに生きる彼女の生き方に励まされるという大人も大ぜいいます。クリスマスの夜、ターシャの絵本を抱えてベッドの中へ…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
88
マザーグースやシェイクスピア、アンデルセンの言葉も添えられながら、ターシャ・テューダー幼少期からの思い出が語られる形式でぐるりと巡る季節たち。バラは赤く、菫は青いバレンタインデー。3月にはカエデの樹液をあつめてメイプルシュガー作り。十字パンにイースターエッグのツリーを楽しむ4月。花籠で溢れる5月。ハロウィンパンプキンでいっぱいの10月。1年分のロウソクを作る11月。笑顔で満たされるクリスマス。季節を大切に楽しんだ思い出は、やがてかけがえのない宝物になる。ターシャの豊かな心が滲む水彩画は輝くように美しい。2020/04/10
ぶんこ
40
表紙から、全てのページが花の飾り罫で縁取られていて、ターシャさんの「好き」が詰まっていました。1月から12月まで、毎月何かしら行事があって、そのたびに趣向をくらし、手仕事でのお菓子やぬいぐるみ、衣装と、才能と想像力が豊富な母を持つ子どもが羨ましい。アドベントカレンダーが12月6日から25日までとは知りませんでした。一度我が家でも買ってきて楽しみましたが、まるで気づかなかったです。コーギー犬と猫たちも描かれていて楽しめました。2022/04/28
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
21
行事や習慣を楽しむ文化は万国共通。それも親しい人と一緒なのも。巡る季節と生き方が美しい絵と言葉で綴られています。<8分>2021/04/05
葉子
10
大好きなターシャの絵本。12ヶ月それぞれの過ごし方が可愛い絵で描かれていてうっとり。いつでも手の届くところに置いてふとした時に眺めたい一冊。最後のみんなでクリスマスツリーを囲んでいる絵の美しいこと。2024/09/18
うまま
7
ターシャさん自身の手仕事を紹介した本は拝見済みで、絵本は初めて…?読みました。一月から十二月までの一年行事を「あなたのお母さんが小さかった頃は〜…」と、お孫さんと話してる雰囲気で描いてくれている。挿絵も細々と丁寧に描かれていて惹きつけられる。子供達や親戚達と、その時期折々の手仕事、行事を楽しんでいる姿、大切にしているのがよく分かる。バースデーケーキの川下りは真似したいけれど…とても無理だろうな〜。2017/03/10