出版社内容情報
血縁をこえた家族のあり方、障害というテーマを柔らかなタッチの絵を添え、さわやかに描いたドイツのお話。 小学校中学年から
内容説明
血縁を越えた家族のあり方、障害というテーマを、柔らかなタッチの絵を添え、爽やかに描いた現代ドイツのお話。小学中級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
120
童話なのでしょうが、大人が読んでも何か考えさせてくれるような本です。家族の在り方、というものをどのように考えるかなのでしょうね。欧州やアメリカなどでは違和感がないのでしょうが、日本の場合はまだまだという気がします。絵が印象深く非常に面白いような感じです。いい本だと思います。2016/07/09
けんとまん1007
20
家族とは何?という根源的なことを、考えた。お互いを思うこころが、すべてなのかもしれない。傍からみると、決して幸せとは思えないような状況であったとしても、当人たちの関係が良ければ、まったく、意に介することもない。反対のことのほうが、もと多いのではないかとすら思う。僅か5分間の物語のようであって、全然、そうではない深いものがたりだ。2016/07/04
noby
13
プラハ在住作家の児童書。1989年ドイツ青少年文学賞受賞作。28年前のドイツの世相としては既に、この内容が通用したのでしょうが、日本語版1996年刊行当時も現在でも、日本の児童書としては難しいテーマに思えます。どのように販促したんだろうか? 「大人の童話」的な扱いなら分からなくはないが。近年LGBTなどの概念がようやく伝わってきましたが、「難しい家族関係」についても略語略称が必要かもしれません。2017/02/02
航輝
12
図書館本 血の繋がりのない親子のおはなし お父さんがお母さんとの出会いから子の小さかった頃まで テーマが暗くなりがちなのに読後はほっこり 娘が最後に言った言葉にうるっと 2017/05/20
じじちょん
8
主人公の女の子の誕生秘話をお父さんが語って聞かせる内容なのですが、色々を裏切られる設定で、「え、それからどうなるの?」と読む手が止まりませんでした。皆に囲まれて幸せそうな絵にじーんときてしまいました。2016/07/20