出版社内容情報
深い雪におおわれた北の森に、しまふくろうの力強い鳴き声がこだまする。大自然の神秘と原始への憧れを描いた大型版画絵本。 5才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
82
人間の手が届かない北の大地の冬の森。痛いような冷たさが画面から伝わってくる。月明かりの下、森の生き物たちは生きるため静かな戦いを繰り広げる。雪原を走る白うさぎ。視界に獲物の姿を捉えたしまふくろうは、音もなく飛び立つ。白い野山を蒼い影が走るが、うさぎはひたすらに前を向き駆け続ける。恐怖に負け、一瞬でも振り向けば待っているのは死の運命だと知っているのか。北海道出身の版画家、手島圭三郎さんの手による原始の森を思わせるような力強い作品。ふくろうが見上げた空に冷たい月が輝いている。1993年10月初版。2015/09/27
ツキノ
20
(再読30)1993年10月発行。文章がNHKのドキュメンタリーのナレーションのよう。何度見てもいい。【104】2022/05/16
杏子
20
冬の絵本として。こういう絵本こそ読み聞かせしてあげたい。2015/12/24
seraphim
15
冬をテーマにした、読み聞かせの勉強のために読んだ。力強くて、でも繊細な版画で描かれた、雪深い冬の森としまふくろう。静と動のコントラストが印象的。しまふくろうが狩をするところは、ドキッとした。昔から続く動物たちの営みを思い、胸が熱くなった。2013/10/27
pocco@灯れ松明の火
15
読友紹介本:世界最大といわれるしまふくろうは、今絶滅の危機。原始的な自然の象徴しまふくろうの冬の勇壮な姿を一緒に覗いてみませんか?人間として何か大切な物を思い出させてくれる、そんな絵本。是非一度!2011/11/11
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