出版社内容情報
ジャズピアニストのおふくろは、あいつと再婚するんだろうか?。事故で父親と片腕を失った少年と、母親がつむぐ新しい家族の物語。 中学生向
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みさどん
23
ピアノを介した二つの家族の話。今回は秋と冬。けれど、出来事での時系列の方がよかったな。佳奈の静かな初恋が実るって展開が最後に欲しかった。再会するのはすでにわかっているから。楽器が好きで続けられる人が羨ましい。趣味としてずっとひけるのはいい時間の過ごし方だと思う。2021/11/16
tara
19
サマータイムと合わせて4つの短編からなる宏一、進、佳奈の物語。それぞれに思春期の心のもどかしさのようなものが上手く描かれていると思った。成長した彼らの物語が読みたい。続々編はないのかなぁ。2016/09/27
ここぽぽ
17
サマータイムの続き?YouTubeでジャズの音源を調べながら読んだ。曲が小説のイメージより、大人っぽい。引き出しを開けたらカラフルに思い出す、思春期の思い出。十代の勝手な思い込みや、感情の行きつ戻りつする自由さが懐かしい。2024/06/19
玲
11
中学生にしちゃハードすぎる人生で大人びた言葉づかいの広一。広一と会えなくなって12歳から14歳になった佳奈。繋がっているようでいまは遠く、遠いようで記憶の反芻により繋がっているふたり。何にイライラするのか、中学生には自分の心が分析できなくてもどかしいものだ。でも大人だって自分の心が分析できていないことは多い。彼らの気紛れにも思える心の動きが、読む大人の心を自分に向き合わせてくれる。「マイ・フェイバリット・シングス」に素直になれた佳奈が好きだなあ。気に入らない種田さんにワガママに振る舞えた広一も好きだなあ。2012/02/29
ばいきんまん
10
'14.6-20(109)『ホワイト・ピアノ』も良かったな。けど、上・下の4話の中ではやっぱり『サマータイム』がいちばん好き。この本は続編というより、3人の再会までのそれぞれの日々。2014/06/19
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