出版社内容情報
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著・文・その他
内容説明
犯罪捜査の切札として、DNA鑑定に期待が高まっている。しかし、DNA鑑定をその適用限界以上に用いることは、冤罪を生み出す。DNA研究の最先端の法医学者がDNA鑑定の原理・歴史をたどり、その有効性と限界を明らかにする。
目次
第1章 DNA鑑定法とは何か
第2章 DNA鑑定はどのように行われるか
第3章 DNA鑑定法の技術的課題
第4章 DNAの検出技術の改良
第5章 DNA鑑定の解釈をめぐって
第6章 劣化試料と混合試料の鑑定
第7章 DNA鑑定をめぐる論戦―足利事件、飯塚事件、袴田事件
第8章 法医学から見たDNA鑑定
終章 DNA型鑑定の有用性と課題
補章 袴田事件即時抗告審における検察側検証とはいかなるものか
事件解説
著者等紹介
本田克也[ホンダカツヤ]
福岡県生まれ。1979年筑波大学第二学群人間学類卒業。1987年同大学医学専門学類卒業。1991年同大学大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)。東京都や大阪府の監察医、信州大学助手を経て、2001年から筑波大学教授。専門は法医学、法医遺伝学。性染色体およびミトコンドリアDNAを中心とする個人識別法の開拓を研究テーマとする。足利事件、袴田事件、飯塚事件などで、弁護側の推薦によって裁判所嘱託の鑑定を行った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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