出版社内容情報
思春期をむかえた4人の女子中学生たちが持つ、それぞれに秘めたふしぎなサイキック・パワーをあつかった異色の短編集。4話収録。 中学生向
内容説明
この本に登場する4人の魔女たちの名は、尚子、ちひろ、冴子、美鶴…。ひたむきであるがゆえに、超能力を身につけてしまった女子中学生たちを主人公にしたモダンホラー。
目次
聖ジョージアと竜―尚子
パラケルマラケルマンダマリーア―ひちろ
ハシバミ色の…―冴子
副会長の個人レッスン―美鶴
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tomo999
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図書館のリサイクル本。4人の少女たちの短編ですが、空想家に思い込みの激しさに驚きました。こういう子たち、本当に居るのかね?自分も思春期の頃があったはずなのに、時代も違えば環境も違うので、今の若い子たちの価値観は到底理解できないんだろうなぁとぼんやり思います。2014/07/27
gero
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エブリデイマジック;青春ブタ野郎;少女革命ウテナ 少女であることの不安定さについての4篇。ありえないほど純粋/ひたむき/浅はかな女の子たち。聖女も魔女も外部から規定された役割であって、女性を抑圧するシステムの一部として描かれていることにまず注意すべきでしょう。1篇目は「姫」「騎士」「ドラゴン」の役割を乗り越える話になっており刊行当時1992年がウテナ(1997年)の空気感を漂わせていたことを伺わせます。そして3つめの妄想女子中学生の話はピンポイントに黒歴史を撃ちぬいてくるので語り手が愛おしくてなりません。2025/03/15