ぼくは松葉杖のおじさんと会った

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784037264109
  • NDC分類 K943
  • Cコード C8397

出版社内容情報

戦後のウィーンで、母親とはぐれた少年トーマスは松葉杖の青年に出会う。人間と人間の信頼の確かさを描いた作品。   小学校高学年から

内容説明

戦争直後の混乱したウィーンの街で、母親とはぐれた少年トーマスは、松葉杖の青年と出会った。よりそう二つのさびしい魂を描き、人間と人間との信頼の絆を確かめようとする、ヘルトリングの最新作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

航輝

5
図書館本 戦禍を逃れた少年の物語 母親と離れたことから一人になって出会った松葉杖のおじさんとの生活そして母親に会えるまでの長い道程が書かれた一冊 周りの人達に恵まれたトーマス お互いに必要としてた松葉杖とトーマスの絆にラストは涙2023/05/18

ココマ

2
邦題のイメージから「初めて身体の不自由な人を見かける少年」の暗い話ではないかと思っていたが、全く違っていた。みすぼらしいおじさんではなくて紙巻き煙草を舌で作りながら横目で主人公の少年を見やる、色気のある若い元将校が登場してくる。彼にとって足があるかないかは人生の、この本のテーマではない。マラリアで入院しても粋な彼はもてるのだ。少年は飄々とした彼を見ながら成長していく。青年も孤独の良し悪しを味わう。戦時中の青年の心中はどんなだったか考えると又奥深い。原題の「松葉杖」の方がこの物語をよく表わしていると思う。2013/12/04

nobu

0
★★★2014/02/02

ヒラP@ehon.gohon

0
胡散臭くも思えるあやしいおじさんが、トーマスの母親探しとトーマスが生きるために、ここまでできるのだろうかというほどの、愛情を注ぎ、母親との再会までの旅を共にしてくれます。 読んでいて涙が出てきたのです。 「松葉杖」の人間臭さと、博愛とが、様々な出来事の中で、トーマスとの絆を深めていきます。 最後のシーンで、トーマスは母親と再会します。 けれど、振り向くと「松葉杖」の姿はない。 戦争を経験し、自ら悲しい思いを持っているヘルトリングだから、ここまでかけるのでしょう。 戦争は遠い過去になりました。2012/09/20

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