出版社内容情報
5歳のとき交通事故で両親をなくしたカレは、67歳になるおばあちゃんとの生活の中で成長していく。 小学校高学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュシュ
31
5歳で両親を亡くし、おばあちゃんと暮らすことになったカレ。カレーが10歳になるまでの物語。カレと暮らしはじめた頃のおばあちゃんの言葉は「さあ、元気をだして、自分が年よりだなど思わないようにしよう。わたしとカレと力をあわせれば、なんとかやっていけるにちがいない」でも、決して特別なおばあちゃんではなく、67歳の普通のおばあちゃん。時にはカレを憎らしく思ったり、心配しすぎたり…。おばあちゃんが入院するところでは、うるっときてしまった。おばあちゃんとの暮らしはカレを成長させた。面白かった。2017/02/12
ヒラP@ehon.gohon
11
両親が交通事故で亡くなって、貧しい一人暮らしの祖母に引き取られた少年カレの物語。哀しいシチュエーションなのに、茶目っ気たっぷりのおばあちゃんとの生活はユーモアたっぷりで面白おかしいのです。ヘルトリングは作品毎に、新しい切り口で家族愛を書き連ねています。本は少し古いけれど、書かれていることは決して昔のことではないと思います。深刻なお話ではないだけに、おばあちゃんとカレが痛々しくも思えました。2012/09/15
サワコ
7
たった5歳で両親と死別した「カレ」は父方の「おばあちゃん」と2人で暮らすことになります。「カレ」目線の想いと「おばあちゃん」目線の想いが重なることもあれば、全く別の方向に行き違ったりすることもあり。両方の想いが心に沁みます。2人は共に生きながら徐々に信頼関係が築かれて行くのですが、いつかは別れるということも想定しなければなりません。2人がベッタリ依存しあっている関係ではなく、それぞれがお互いを想い合っていることが伝わって来てとてもリアリティを感じます。祖父母と接する機会は多くあった方がいいね。2017/04/28
non
5
('14-180)何故読むことに?、、おばあちゃんは生まれながらに祖母でなし。かわいらしい愛情たっぷりのおばあちゃんかと思ったら、キリキリ怒りっぽいし勝手なところもあってびっくり。でも孫のことはおばあちゃんのやり方で愛している、というのが伝わる。できごとが書かれ、それに対するおばあちゃんの心の内を見せる、という組み立て。いつまでも一緒にいられない、ってこの期間限定、無限ではない暮らし、、悲しいことよ。‘おばあちゃんがどなっているうちは、すべて安心だった・さあ、また、ふたりでがんばろうね、カレ’2014/09/02
きゆやすか
3
67歳のおばあちゃんが、両親を亡くした5歳の孫を急に育てる事に。まず孫から見た出来事の後におばあちゃんの独白があるというつくり。おばちゃんから見た亡くなった嫁と孫から見た母の姿が違っているのだけれど、本当のところはわからない。単なるスーパーおばあちゃんなんではなく、迷いながらのおばあちゃんがいい。2015/10/01