出版社内容情報
イエスは平和と愛を唱えた救世主ではなく、剣をとることも辞さない革命家だった――。イスラーム教徒が描いた「イエス」の実像とは。イエスは平和と愛を説いた救世主ではなく、
武力行使も辞さない革命家だった――。
全時代を通じたベストセラー「聖書」から
いかなる史実が落とされ、何が創作されたのか?
イスラーム教徒による実証研究で全米を騒然とさせた衝撃の書。
『イエス伝』を著した評論家・若松英輔氏による解説も収録。
〈本書の著者、レザー・アスランは
キリスト教徒を通過したキリストからではなく、
イエスの口から神の教えを聞こうとしたのではなかったか。
そのためには厚く塗られた教会的信仰という覆いを取らねばならない。
彼がイエスの口から何を聞いたのか、
読者は、この本の随所でそれをかいま見ることになる。〉
(「解説」より)
レザー・アスラン[レザー・アスラン]
著・文・その他
白須 英子[シラス ヒデコ]
翻訳
内容説明
イエスは平和と愛を説いた救世主ではなく、武力行使も辞さない革命家だった―。“ナザレのイエス”の弟子たちが遺した文献、史料から、聖書には何が創作され、何が史実から落とされていったかを細密に分析。キリスト教がいかにして世界宗教へと飛躍したかを明らかにし、全米を震撼させた衝撃のベストセラー。
目次
第1部 ローマ帝国とユダヤ教(別種の犠牲―テロリストよ、大祭司を刺せ!;片隅の穴、エルサレム―ローマ帝国と手を結ぶユダヤの大祭司たち;ユダヤ人の王―ヘロデの実像 ほか)
第2部 熱血漢、イエス(あなたの家を思う熱情―イエスはなぜ危険視されたのか?;荒野で呼びかける声―イエスの蔭に隠された洗礼者ヨハネ;わたしについて来なさい―善きサマリア人の挿話の本当の意味 ほか)
第3部 キリスト教の誕生(人の姿で現れた神―天界の存在とみなされたイエス;もしキリストが復活していなかったら―ユダヤ人ディアスポラから生まれた宗教;私は使徒ではないか?―パウロがキリスト教を世界宗教にした ほか)
著者等紹介
アスラン,レザー[アスラン,レザー] [Aslan,Reza]
作家・宗教学者。1972年、テヘラン生まれ。1979年、イラン革命時に家族とともに米国へ亡命。ハーヴァード大学神学大学院およびアイオワ大学創作学科小説部門で修士号を取得。カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校で宗教史の博士号を取得。同大学リバーサイド校創作学科教授。ロサンジェルス在住
白須英子[シラスヒデコ]
翻訳家。日本女子大学英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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