内容説明
200年前、地球人が移住してきたナイラ星は、鉱物資源にめぐまれた星であった。住民たちは、この星にまえから住んでいた異星人ロシュナールについては、現在も急速に滅亡しつつあるということ以外、ほとんど、なにも知らされてはいなかった。中学生から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のりりん
8
上橋さんの最新作の”鹿の王”の後にデビュー作のこの作品を読んで思ったのは、人類の平和と共存が共通テーマなのかなということ。ロシュナールはインディアンで移民局の人がカウボウィのような気がしました。あとがきにもちょっと書いてありましたけど。ファンタジーとSFは紙一重だと思わせる作品でした。2014/11/17
ふくみみ
8
ついに上橋先生のデビュー作にも手を出してしまった。この作品は先生が学生?の頃に書かれたものだったのか。「隣のアボリジニ」の後にこの作品を読んだので、移民局などのモチーフが現実の歴史と重ね合わせて読めて、さらにこの作品がリンクとなって守り人や獣の奏者の組織や集団も現実のモデルはこれかなと思い至った。デビュー作でも作り込まれた設定に最初入りにくいと思ったのに過去の夢の謎からぐいぐい読ませる力量は変わらない。ただ、キャラのしゃべり方がジュヴナイル調で小野不由美先生のゴーストハントを思い起こしてしまった。2014/04/24
Natsumi
4
図書室
nana
2
やりそうだから怖い。2013/09/18
ぷく
2
竹宮恵子のエデン2185、萩尾望都のスター★レッド、それから、この上橋菜穂子の精霊の木。別の作家のそれぞれの物語なんだけど、不思議に繋がってるような錯覚。違う地域の伝承が奇妙な連続性を持っているのに似た感覚が起き、大変楽しめました。2012/06/02
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