内容説明
一九七八年の夏。十三歳になったゆう子はアンネ=フランクにあてた日記をかきはじめる。ゆう子と直樹、母・蕗子たちはそれぞれの心の奥で、アンネと出会う。読みつがれる名作「直樹とゆう子の物語」シリーズ。日本児童文学者協会賞受賞。小学上級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬ
16
☆4.5 私がアウシュビッツに行ったら吐くどころじゃすまないよ。心療内科に通院必至だよ。だって「映像の世紀」では目を思いっきり細めて視力激下げ状態でも数週間は鬱状態になってたし、本書を読んでいる最中も何度も涙腺が緩んでたんだから。アウシュビッツが山手線の内側の3分の2ほどの面積だということを初めて知った。この広大なエリアで何百万人も殺されたんだと考えたら動悸がしてきたよ。この感想文を書いてたらまた脈が速まってきた。2024/11/25
くるぶしふくらはぎ
7
再読2014/08/25
マツユキ
6
アンネの事を知らないまま、アンネに宛てて、日記を書きだした無邪気なゆう子と、日本人の忘れっぽさを反省する母、蕗子。二つの視線で描かれる戦争と、差別。この作品が書かれてから、結構、経っていますが、改めて、考えないといけないな。2012/07/21
ムーミン2号
5
1979年の作品。直樹は大学生、ゆう子は中学生になっている。元号法案が成立したのはこの頃のことだった、と読んでいて思い出した。直樹は政治に関心を持ち始め、母・蕗子のアウシュビッツへと旅立つ。今作のテーマは「戦争」だろうか? 蕗子さんが訪れるアウシュビッツの実態は、なかなか訪れる機会のない我々にはショックも大きい。できれば広島の原爆資料館にも足を運んでもらいたいが、人間の本性ってどうなってるんだ? と思わされる。なお、「差別」(民族間)も通奏低音のようにこの物語では流れていると思う。2019/02/09
ティーチピー
2
この本は期待した内容とは違いました。アンネ=フランクのことはまるで関係なく、アンネを“ダシ”にした何か別のものでした。“戦争”って言葉自体ものすごく広い意味を持つのに、その定義付けも曖昧なままひとくくりに批判するのは変じゃないか? 情報戦争になすがままだった日本の現状が見えないのか。真にやってはいけないのは虐殺と侵略じゃないのか。戦わずして何かを守れるのか。もう少し真剣に考えてほしい。2014/04/02