出版社内容情報
始が転校してきたクラスは、成績順で席が決まります。ところがびりになった人にだけ見える神さまが現われ?。 小学校中学年から
内容説明
木下始が、転校してきた4年1組の教室であいさつをしようとしたとき、とつぜん目のまえにすきとおった男の人が、空中を飛んでいるのが見えた。背中に小さなつばさがあった。小学中学から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
52
本気で取り組む≠一番になる、ということに気が付いた四年一組のみんな。2012/07/13
chiaki
33
子どもたちの競争心を掻き立たせて学習へのモチベーションを上げさせようとする始の担任の市田先生。成績順に座席を決めたり、出来ない子どもにはフォローする訳でもなく、ただひたすらに「がんばれ」と投げ掛けるやり方に疑問を感じながら読み進めました。びりっかすの神様は、そんな始のクラスでビリの子だけに見える神様。やがて、びりっかすの神様を見るためにクラス全体に広がる絆。その絆が、競争とは何たるかを考えるきっかけに。一番になることより大切なことについて気付きを与えてくれる一冊。⎯⎯本気で、走れよ。2019/08/26
Lee Dragon
29
児童文学というのは子供向けの本だ。しかし、本当に面白いものは大人が読んでも面白い。 資本主義や社会主義についての話にもとらあることができるが、わざと手を抜いて相手に勝たせることが本当の意味での思いやりなのかという深いテーマとなっている。勝つという事は負けた相手に屈辱を与えるという事を肝に命じて努力をするべきだなと思った。2019/03/19
るんるん
26
ひとに勝つことが頑張るってこと・・お父さんの口癖に疑問を感じていたお母さんの言葉が、はじめくんを揺さぶります。勉強やスポーツへのやる気を維持していくのって難しいけれど勝つことだけが目的になってしまうと人の気持ちってどうなるのかな。子どもたちは、生まれ持った能力に違いがあることにも気付いています。がんばることや競争に意味を見いだせるのか。みんなで乗りこえる体育祭のリレーがとても爽やか。やっぱり、がんばるって素敵なことです。2017/06/26
ステビア
23
良かった!びりっかすさんと友達になりたい。オチに感心。2015/03/10