内容説明
魔法つかい黒ばらさんは、ほんものの魔法つかいです。つかえる魔法は飛行術と変身術。でも、ちかごろは本業をよそに人生相談やら占いやら、テレビやラジオにひっぱりだこ。はたらきすぎのせいでしょうか魔法の力もにぶっているみたい。そんなおり、ヨーロッパの魔法学校へ留学したまま音信不通の青年をさがしに出かけるはめになりました。ところが、魔法学校にむかうはずが妖精世界にまよいこみ…。
著者等紹介
末吉暁子[スエヨシアキコ]
神奈川県に生まれる。青山学院女子短期大学英文科卒業。児童図書の編集を経て、創作活動にはいる。『星に帰った少女』で日本児童文学者協会新人賞・日本児童文芸家協会新人賞。『ママの黄色い子象』で野間児童文芸賞。『雨ふり花さいた』で小学館出版文化賞。「鬼ヶ島通信」同人
牧野鈴子[マキノスズコ]
熊本県に生まれる。熊本短期大学教養科美術コース卒業。幻想的で華麗なタッチの画風が独自の世界をつくる。『森のクリスマスツリー』でボローニヤエルバ賞推奨(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
52
前巻が出てから15年。やっと続編が出ました。物語の中でも15年が経ち黒ばらさんも150歳になって、魔法の力が衰え、変身術ではとんでもないものになったりしてます。失敗を繰り返す黒ばらさんが可愛い。名付け親になったスキデンユキデンの魔力を持った目にも助けられたりと、軽いタッチで楽しめました。2016/06/14
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
34
『黒ばらさんの七つの魔法』から15年に刊行された続編。150歳の2級魔法使いの黒ばらさん。前回ドイツの魔法学校へと行った少年ひでくんが行方知らずとなり探しに行くお話。年をとり魔法の力も弱まった感じだが、カラスのケケーロや妖精の子のスキデンユキデンと共に、ドタバタ捜索の展開が面白かった。黒ばらさんの悲しい過去もあったが、一つの物語として楽しめた。牧野鈴子さんの絵が本当に素敵。これで終了なのが寂しい。2023/06/19
にゃんこ
27
【図書館】 「〜七つの魔法」から15年後の続編…らしいです。 物語の中の時間も、ちゃんと15年が経過。 150歳になった黒ばらさん、さすがにそれだけの年数が経つと、魔法力って低下する…みたい。 そんな、万全な状態ではない中での、「魔法の旅だち」… 結構、スリリングなんですが、それは「黒ばら視点」の話。 読者である私たちから見れば、「相変わらずのドタバタ加減」かな…と(笑) 一緒に旅をする、ケケーロとスキデンユキデンが、いい味出してます♪ そして何より、牧野鈴子さんの絵、大好きになりました(^ ^)2014/09/16
糸車
25
3月の子どもの本の読書会課題本。黒ばらさん150歳、魔法使い、日本在住。年齢を重ねてちょっとばかり魔法力が落ちたそうな。挿絵がとても美しい…と思っていたら牧野鈴子さんじゃありませんか。納得のクオリティ。自身が卒業したドイツの魔法学校に送り出した友人の少年が行方不明になり、飛行機に乗って探しに行くのですが初っ端からトラブル続き。黒ばらさんの悲しい過去が変わらなかったのは残念だけど、テンポがよく、世界観が分かりやすいので飽きさせず一気読み。2017/03/22
Romi@いつも心に太陽を!
17
前作から15年!魔法学校に入ったひでくんもすっかり大人になり、恋までするようになったんだな。忙しすぎて魔法が摩耗した黒ばらさん、変身の呪文が毎度デタラメで心配(笑) ほうきが歯ブラシ→スコップ→布団叩きって(笑) 仮面の妖精姿で踊るひでくんにときめきました。思いもよらなかった黒ばらさんの悲しい過去は変わらなかったけれど、黒ばらさんの奔走のおかげでたくさんの笑顔が戻って良かった。魔法学校で勉強し直したらしばらくゆっくり休んでね^^2011/01/26