内容説明
肉食獣とは、おもに動物の肉を食べものにしているほ乳類のこと。日本の森にくらす肉食獣は、キツネ、タヌキ、イタチ、テン、オコジョといった、それほど大きくない、地味な動物ばかりです。しかし彼らは、えものを食べることで、自然のなかの命をたえず若返らせるという大切な役割をになっています。また動物の死がいを食べることで、環境のクリーニングをしていることにもなります。日本にすむ小さな肉食獣たちが、森のなかでどのようなくらしをして、どのような役割を果たしているのか、迫力のある写真で、じっくりとみていきます。小学校中学年から。
目次
1 シカの死
2 キツネ
3 タヌキ
4 イタチ
5 テン
6 オコジョ
著者等紹介
宮崎学[ミヤザキマナブ]
1949年、長野県に生まれる。精密機械会社勤務を経て、1972年、独学でプロ写真家として独立。『けもの道』『鷲と鷹』で動物写真の世界に新風を巻き起こす。現在、「自然と人間」をテーマに社会的視点に立った「自然界の報道写真家」として日本全国を舞台に活躍中。1978年『ふくろう』で第1回絵本にっぽん大賞。1982年『鷲と鷹』で日本写真協会新人賞。1990年『フクロウ』で第9回土門拳賞。1995年『死』で日本写真協会年度賞、『アニマル黙示録』で講談社出版文化賞。2002年「アニマルアイズ(全5巻)」シリーズで学校図書館出版賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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