内容説明
わたしは、ヒエロニュムス・カール・フリードリッヒ・フォン・ミュンヒハウゼン男爵だ。世の中には、わたしのことを“ほらふき男爵”などとよぶ、ぶれいなやつがいるが、まあ、それは、わたしの冒険のかずかずがあまりにふしぎで、あまりにおもしろいから、なかなかしんじられないということなのだろう。なに?どんな冒険をしたのか、聞かせてほしいだって?小学校中学年から。
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
1952年、東京都生まれ。亜細亜大学教授。1986年『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞を受賞。1991年『ルドルフともだちひとりだち』(講談社)で野間児童文芸新人賞を受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞を受賞
はたこうしろう[ハタコウシロウ]
1963年、兵庫県生まれ。絵本、イラストレーション、デザイン等の分野で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
103
日本ではこのビュルガーのミュンヒハウゼン男爵(ほらふき男爵)が一般的なようだが、どうも話にメリハリが足りなくて、ほら話もそろそろこの辺でおわりにしましょうか…?という感じにもなった。ケストナー版とは随分と違う。訳のリズムの問題があるかもしれない。挿絵も今一つ、楽しいほらふきな感じが出きっていない気がする2016/05/07
たつや
49
完全な児童書ですが、面白そうなので借りる。予想通り、面白く読めました。気晴らしですね。落語の「弥次郎」でしたか?ホラ吹き男の話がありましたが、そんな感じ。とりとめもなくロシアでの武勇伝が語られますが嘘ばかり?でも、教訓や格言も散りばめられているので、楽しく読めて身に付く。子供にも良い。2017/06/23
yuna☆
10
親子読書郵便用に。自分が読みたくて手にした本じゃなかったのに、あらら気づけば男爵の話に夢中に(この男爵、語り口が上手い!)。そして、斜め上をいく奇想天外な展開とユーモラスさに、思わず何度も口許が緩む。受動的に読む本もたまにはいいもんだ。思いがけない楽しさがそこにあるから。2020/01/16
ともブン
9
星新一さんのほら男爵現代の冒険を子供の頃に夢中で読んだが、本家のほらふき男爵は初めて手に取った。ニーチェの『善悪の彼岸』に少し触れられていたので気になったから。 いやー、面白い!物語の始まりはいかにもありそうというか普通の日常なのに、ほらふき男爵にかかるとあっと驚くような展開になってしまうのだ。どれも楽しかったけれど、とくに『婦人とくまときびしい寒さ』のオチが気に入った。 3冊合わせて買ったので残り2冊も楽しみ。2021/02/04
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
5年生ブックトーク授業 テーマ【国語科単元 雪わたりから、宮澤賢治作品の多読と図書すいせん会に向けて】選書に向けて。2018/11/21