出版社内容情報
店先に、布製のかわいいカレンダーが舞い込んでから、不思議なお客さんが増えてきた。クリーニング屋さんの不思議な一年の物語。 小学校低学年から
内容説明
並み木クリーニング店にきた、8人のへんなお客。セーターの洗い方をねっしんにきく、ひつじくん、一年ぶりにあずけたワンピースをとりにきておいて、もんくをいう、むすめさん。くまさんは、大きなみどりのカーテンを背おってきて、いそいであらってほしいといいます。クリーニングやさんは、一年じゅう大いそがしです。
著者等紹介
伊藤充子[イトウミチコ]
1962年、東京に生まれる。東京外国語大学ヒンディ語学科卒業。故安房直子氏に師事。矢崎節夫氏主宰貝がら同人。ニッサン童話と絵本のグランプリ優秀賞受賞。本書がはじめての単行本
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感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
37
ある日、不思議なカレンダーを拾った事から、並木クリーニング店にやってくる不思議な客たちとのお話8篇。ほのぼのとしてとてもいいし、洗濯やクリーニングについての豆知識にもなる。2022/06/13
小夜風
22
【小学校】読みながら「つるばら村」シリーズと似ているなって思いました。タイトルにカレンダーが付くように、季節に沿った1年間のお話でした。夕焼け色のセーター、春のワンピース、緑のカーテンに、紅葉のコート…。クリーニング屋さんも大変です(笑)。壊れてしまったアイロンは捨てるしかないと思っていたので、きつねの子が思い付く使い道に感心しました。2017/04/23
mntmt
15
季節を感じる連作短編集。不思議加減がとても良い。作者は安房直子に師事されたそうで、なるほどと思いました。2020/04/26
マツユキ
11
1年のはじめに拾ったカレンダーと、クリーニング屋にやってくる不思議なお客。季節を楽しむ、素敵なお話で、ほっこりしました。2023/12/01
maiko
10
おじさんが一人で経営する並み木クリーニング店。ある日店先に落ちている布製のカレンダーをみつける。持ち主がわかるように、とお店の目立つところにかけていたら、なんだか不思議なお客さんが次々と。もこもこのひつじさんや、森のくまさん、まさかの台風まで。優しいおじさんの腕の見せどころ。2022/12/22