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出版社内容情報
人間 六度[ニンゲン ロクド]
著・文・その他
内容説明
500年を超える悠久の時を生きてきた不死身の床無くん。平成の終わり頃、髪結いを生業とする彼と出会い、一瞬で恋に落ちた真昼は、奇妙な「十の掟」を交わす。それは二人がうまく付き合っていくための大事な約束だという。第一の掟「掟ヲ守ル事」、第二の掟「姓デ呼バヌ事」…。煌めくような日々の経過と共に明かされる掟に秘められた真意と、床無くんが古から見送ってきた幾つもの人生。しかし、第九の掟がもたらしたのは残酷な運命だった―。これは、永遠に残る愛の形。
著者等紹介
人間六度[ニンゲンロクド]
愛知県名古屋市生まれ、私立東海高等学校卒。2013年に急性リンパ性白血病を罹患し、14年にさい帯血移植。18年に日本大学芸術学部に進学。21年8月に、第9回ハヤカワSFコンテスト“大賞”を『スター・シェイカー』で、10月には第28回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”を『きみは雪を見ることができない』で連続受賞して、作家デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サウナ探偵
9
タイトルとレーベルから難病奇病モノかと思ったけど、より本質的な”存在のあり方”を表したタイトルだった。 身体の物質的な連続性とアイデンティティは必ずしも同列ではない。生きるとは、死ぬとは、そして不死身とは。 これはなかなか好きな一冊。2023/02/16
栗山いなり
8
不死身の青年・床無と彼に恋した真昼が十の掟を自らに課しながら進んでいくラブストーリー。不死身の身体故に生じる苦悩と不死者と付き合うが故に起こる様々な出来事を乗り越えて進む物語が心に染みた2022/09/25
色素薄い系
5
永遠の時間を生きる為に必要だった最後の掟。記憶云々でおかしいな、とは思っていたもののあれがあるから生きていけるんだよな、と思う。いつか霧人もサンのように永遠から解放される時が来るのだろうか。娘がまだ不死化してないのがこれからの希望になったりするのかなと思ったり。2023/01/28
かながわ
4
ラノベもロマンスも熱心読者でないが六度さん新刊なんで読む。展開は気付いたりだけど素直に感情と行動を示す人達の物語で心地好い。スペース聞き読書。2022/09/10
おーいし
3
しっとりと、じんわりと染み込んでくる温かな物語。それぞれの掟には意味があって、意味があるからこそ守るべきものであり……。2023/07/26
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