出版社内容情報
ボストンマラソンをはじめて走った女性ボビー・ギブ(1947年~)の物語。
「女性にはスポーツは向いていない」とされた時代、学校の陸上部にすら入れない彼女は、あきらめずに放課後ひとりで走りつづけた。そうするうちに1966年、「ボストン・マラソン」に出たいと考えた。走っていればレースに出たくなるのは必然。しかしルールによって女性はマラソンに出られない。それでも申し込むが門前払いをくらう。彼女はあきらめなかった。大会当日、スタート地点のしげみに身をかくし、号砲とともに他の選手にまぎれて走りだした。とちゅう彼女のことに気づいた男性ランナーの応援や、沿道の大声援をうけて42.195キロを走りきる。記録は3時間20分。彼女は周囲を仰天させ、以来「女性もマラソンを走る体力がある」という考えが広がった。これを機に1972年ボストンマラソンで女性の正式参加が認められる。ボビーは道を切り開いた。「できない」といわれてもあきらめずに挑戦した。その勇気は、今でも多くの人をはげまし「夢を信じて挑戦すれば、世界を変えられる」という気持ちにさせてくれる。
【目次】
内容説明
はじめてフルマラソンを走った女性のものがたり。小さいころから走ることがだいすきだったボビー・ギブ。しかし「女の人にフルマラソン42.195kmは走れない」とボストンマラソンに出ることを、ことわられてしまいます。「女の人はダメ?そんなルールまちがってる。女の人もできるって、わたしがつたえるしかない」ボビーはかくごをきめ、ルールをやぶってスタートします。1966年、アメリカのボストンマラソンでくりひろげられた「せかいをかえた挑戦」を、色あざやかでいきいきとしたコラージュ、はり絵で見せていきます。
著者等紹介
ピメンテル,アネット・ベイ[ピメンテル,アネットベイ] [Pimentel,Annette Bay]
幼いころから母親の方針により、フィクション一冊につきノンフィクションの作品を一冊読むよういわれて育つ。現在は、歴史のかたすみで世界の形成に貢献した人々のノンフィクション絵本を多く執筆。本作“GIRL RUNNING”はアメリカで、2018年ジュニア・ライブラリー・ギルドセレクション、2019年ゴールデン・カイト賞オナー、グランドキャニオン・リーダー賞などを受賞した
アーチャー,ミーシャ[アーチャー,ミーシャ] [Archer,Micha]
マサチューセッツ大学で多文化教育の学士号を取得し、幼稚園で15年間教える。2017年、初めての自作絵本“Daniel Finds a Poem”(『詩ってなあに?』石津ちひろ訳/BL出版)で、エズラ・ジャック・キーツ賞を受賞。“Wonder Walkers”(未邦訳)で2022年コルデコット賞オナーに選ばれる
やすだふゆこ[ヤスダフユコ]
大学卒業後、IT企業に就職。結婚・出産をへて育児のかたわら児童書翻訳の勉強をはじめる。やまねこ翻訳クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 薩摩刀匂えり




