内容説明
すみれちゃんは一年生になりました。ランドセルの色はもちろんすみれ色です。すみれちゃんはうれしくてしかたありません。大きなおねえさんになったからよるもおそくまでおきていていいのです。かわいいいもうとのかりんちゃんは幼稚園。かりんちゃんのことをおもうとちょっとゆううつなすみれちゃんです。とってもおしゃれでおしゃまな女の子すみれちゃんが一年生になり、パワーもおしゃま度もばくはつ!読んでもらうなら4才から、一人でよむなら6才から。
著者等紹介
石井睦美[イシイムツミ]
1957年神奈川県に生まれる。フェリス女学院大学文学部卒業。1986年『五月のはじめ、日曜日の朝』で新美南吉児童文学賞受賞
黒井健[クロイケン]
1947年新潟県に生まれる。新潟大学教育学部中等美術科卒業。出版社勤務を経てイラストレーターとなる。日本児童美術家連盟理事長。2003年に山梨県清里に「黒井健絵本ハウス」を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
野のこ
44
すみれ色のランドセルが可愛いく、やる気まんまんで頼もしい。あやかちゃんのお手紙の真意がよく分からなかったけど、授業で自分をあててほしいだなんてあやかちゃんもただ者じゃない予感。お姉ちゃんになろうと頑張るも、だってまだ一年生よ、泣いちゃうって。すぐにお姉ちゃんになろうとしんでもいいのよ、と私は言いたい。でも徐々にお姉ちゃんらしくなっていくすみれちゃんの成長にぐっときました。2018/02/11
chiaki
36
前作もそうでしたが、妹に対するお姉ちゃんの気持ちがぎゅっと詰まっています。まさに、うちの長女がいつも悩んで愚痴をこぼしてることが全部描かれてます!小さい妹や弟を抱える世のお姉ちゃんたちはきっと共感することが多いはず!!かりんちゃんのお姉さんとなり、一年生になったすみれちゃんの、自分は大きいお姉さんなのか小さいお姉さんなのか…どっちが本当の自分なのか戸惑う様子に、すみれちゃんの成長を感じました。頑張れ、すみれちゃん!2019/04/06
江口 浩平@教育委員会
31
【絵本】すみれちゃんシリーズ第二弾。小学校一年生になり、希望に胸を膨らませて学校生活を送っているかと思いきや、友だちとの人間関係に悩んだり、妹のかりんちゃんに対して疎ましい気持ちを抱いたりするすみれちゃん。「おねえちゃんなんだから」という親の言い方って、ここまで子どもたちに影響しているんだなと我が身を顧みる思いでした。相変わらずユーモアセンスたっぷりで、クラスにいたらきっと賢いんだろうなと思わされるすみれちゃんがとても可愛らしく感じる一冊です。2019/08/21
kiisuke
29
入学前に一度読み聞かせしていたものを再読。新しい机とランドセルを揃えたすみれちゃん。一年生のあどけなくも時に鋭い眼差しで語られるお話7篇。お友達や先生、お母さんや小さい妹との関係の中で揺れる子どもながらに複雑なすみれちゃんの感情がありありと伝わってきて子どもの目線に立ち返ることができました。娘は一度目も楽しめたようでしたが2度目の今回は実際に小学校生活の経験を通じてさらに楽しめる要素が増えたようです。とても真剣に聞いていたり声を出して笑ったりしていました。2015/06/04
ミーコ
22
小学一年生と言えども集団の中に入ると、人間関係が難しいんですね。すみれちゃんは、かりんちゃんと言う妹がいるので、家の中では お姉ちゃん、私も5歳下の妹がいますが、その頃の記憶が余り無い。。 三人姉妹の真ん中なので、妹なんだから姉に逆らうな とか生まれた順番 って言われた辛い妹の立場の記憶しかありません(泣)すみれちゃん、お姉ちゃんとして、成長して行ってね2024/04/22