内容説明
「おまえはかんじゃに、さんざんいたいおもいをさせてきたであろう!」「いえいえ、わたしのうでまえは、たしかにてんか一。」いきているときのいいかげんなちりょうを、えんまさまにせめたてられたはいしゃは、いいのがれをして、なんとかじごくにおくられないようたちまわります。ほらふきはいしゃにふりまわされる、えんまさまとじごくのおにたちの、ゆかいなおはなし。3歳から。
著者等紹介
くすのきしげのり[クスノキシゲノリ]
1961年徳島県生まれ。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などを経て、現在は児童文学を中心とする創作活動と講演活動を続けている。絵本『おこだでませんように』(小学館)が2009年に全国青少年読書感想文コンクール課題図書に、2011年にIBBY障害児図書資料センターが発行する推薦本リストに選出される。同作品で第2回JBBY賞バリアフリー部門受賞
二見正直[フタミマサナオ]
1978年福岡県生まれ。東京工業大学在学中の1998年、シュルヴィッツの絵本『ゆき』に出会い感銘を受け、絵本をつくりはじめる。同年、大学を中退して創作をつづけ、2003年に『もっとおおきなたいほうを』(福音館書店)でデビュー。2010年長野県の別荘地に移住。一児の父(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chiaki
40
子どもたち大好きな1冊。現世で患者の歯を抜きまくった歯医者を、冥界で閻魔が裁こうとする。この歯医者の治療は、正直な心のものであれば痛みは全く感じないが、治療を嫌がったり痛みを感じたりする者は勇気のない嘘つきなのだと。笑 これを聞いた青鬼と赤鬼はその実際に「痛い」とは言えず!閻魔様も自分の威厳を保つため必死でこれを堪えるもんだから、わが家の子どもたちがもう笑い転げてしょーがない。その後の閻魔様の様子と、鬼たちの反応にも!これは今年の歯の衛生週間で読みたいなぁ。2022/03/29
ゆか
40
皆さん高評価ですね。私は、鬼さんたちがかわいそうで。歯医者さんが、今までいい人なら、何かの間違いで、地獄にきたなら、許せたけど、わははと笑う気分にはなれませんでした。歯が、弱い私は、しょっちゅう歯医者さんに、通っています。麻酔しても、抜いたあといたいのに。正直に歯が、痛いと名乗り出た鬼さんたちが気の毒です。最後歯医者に、ひと泡吹かせたかったです。2015/10/19
かおりんご
37
読み聞かせ(113)笑いながら聞いていた。痛いのを我慢しているセリフを、おもしろおかしく読んだからかな?2015/09/09
chiaki
35
歯の衛生週間に因んで1年生で読み聞かせ。女の子たちからは「こわい〰」と声も上がっていましたが、いざほら吹き歯医者の治療が始まるとみんな真剣そのもの、すごく集中して聞いてくれていました。閻魔様の差し歯には大笑い。奇抜ながらも教訓めいた展開だからか、担任の先生のウケも良く一緒に楽しんで下さっていました。読み聞かせ後は、みんなの歯の話でもちきり!(8〜10分)2022/06/02
かおりんご
35
絵本。やぶ医者なのかどうなのか。この歯医者さんが頭がいいことはわかる。とにかく、虫歯を作らないのが、一番ですね。2014/02/12