うたうしじみ

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  • サイズ B5判/ページ数 32p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784033314105
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

内容説明

ある日、魔法使いのおばあさんは、しじみを買ってきました。夕ごはんのしたくをしていると、しじみたちが、プチプチといびきをかいている音がしてきます。魔法使いはどうしてもしじみを料理できなくなってしまいました…。

著者等紹介

児島なおみ[コジマナオミ]
神奈川県葉山町に生まれる。子ども時代をアメリカで過ごす。米国テネシー州Rhodes Collegeを卒業。デビュー作「どろぼう夫婦」がアメリカで出版され、つぎの「空とぶおばあさん」はAmerican Institute of Graphic Arts1981年度の最優秀図書絵本部門に選ばれる。東京都在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

69
しょぼくれた魔法使いのおばあさんが、夕食に食べようと買ってきたしじみに感情移入して、だんだん食べるのが忍びなくなってくるお話。飼い猫のトラジが「同情したらあかんよ」と忠告するも、どうしてもしじみ汁が作れない。そのうち、しじみ達に、うっかり、「おうちに帰してあげる」と約束してしまう。それには、海まで行く費用が必要なのだが、魔法使いは無一文。しじみ達は実は歌が特技だということが分かるのだが、しじみ達の運命は・・・。小さな存在の声に耳を傾けていたら、自分の人生の幸福が見つかる、そんなすてきなお話。2016/05/02

藤月はな(灯れ松明の火)

37
児童サービス論の授業で紹介された絵本。「魔法使いは齢を取ってしょぼくれていた」という老いの残酷さを感じさせる衝撃のページから物語はスタート。しかも猫のトラジの関西弁がめっちゃ、笑えます。しかし、寝ているしじみを食べる覚悟を決めたのに気が咎めてしまう魔法使いとトラジは中々、気持ちの良い方々です。小さい頃、父がしじみを水につけている所を覗くとしじみがぷくぷく、泡を出しているのを眺めて静かな気持ちになったことがありました。あの時、しじみたちは歌っていたのかしら。2015/01/15

tokotoko

32
「しじみ、食べたいな」って思ったのと、表紙の絵のほんわり~にひかれて借りた図書館本。そしたら!「とっても」を何回もつけたいくらい・・・面白かった!友情も愛情もユーモアも笑顔も涙も・・・全部詰まっているよ!モノクロの絵も優しくて、どんどんしみこんでくるよ!もう、しじみが食べれなくなったよ!2014/03/22

秋製 

31
イベント用の絵本。 ある日、魔法使いのおばあさんが夕食用にしじみを買って来ました。だしをとって、お味噌汁を作ろうとした時、余りにも無防備なしじみたちに飼い猫に言ってその日には食べる事を諦めてしまいました。 魔法使いのおばあさんと飼い猫のトラジとしじみたちの優しいお話でした。2013/08/03

yumiha

23
「生きているシジミを熱湯に入れるなんて、残酷」と憤慨していたのは、モンゴルの人だったか?その言葉を久しぶりに思い出した。歌うシジミもかわいいけれど、やっぱ猫のトラジがエエんですわ。読み終えてからトラジだけを見直したのは、猫派のサガか?「シジミ募金」 としじみの切符には、笑った。 2017/02/09

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