内容説明
けんちゃんはちんちん電車が大好き。おおきくなったら運転手になろうと憧れて成長していきます。そのけんちゃんの成長ときそうように、ちんちん電車も発達し、町いちばんの乗り物として隆盛をほこるようになります。けんちゃんは大得意。ますます憧れをつのらせます。そうして、とうとう、けんちゃんは18才。望みかなって運転手になる日がやってきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
戦前から戦後にかけての時代。北海道には路面電車は札幌と函館にしかなく、数回乗った程度ですが、なんとも趣きのあるものです。子どもの頃の夢を叶えるという希望溢れるおはなしです。路面電車を知らない世代や地域にはちょっと馴染まないかも?2020/05/17
ヒラP@ehon.gohon
7
今ではほとんど見かけない路面電車ですが、交通機関の花形だった時期がありました。町並みを見ながら、身近に運転席を見られる、とても親しみのある乗り物でした。 その路面電車に憧れたけんちゃんのことはよくわかります。 戦争を挟んだ懐かしい時代の物語です。 そんな乗り物だから、地方に行って路面電車を見かけると感慨深いものがあります。 絵本としては古いかも知れませんが、まだまだ現役でいて欲しいですね。2016/10/12
ざねり
0
路面電車が出来た頃から、その役目を終える昭和40年代くらいまでのお話の絵本。 戦争で、路面電車が燃えている絵に興味を示す息子。親としては、ちょっとビミョウ…汗2013/07/02
如月希良
0
電車好きな子供が成長して電車の運転手になる話。好きなものをずっと好きでい続けて夢をかなえるという点では絵本としてよいと思うけど、戦争や、自動車が増えて路面電車が廃れていく描写などは、今の子供が理解するのは少し難しいかな?(^^;;2012/07/22