出版社内容情報
ある日、キツネは<ともだちや>を始めることを思いつきました。1時間100円でともだちになってあげるのですが、さて…。 3才から
内容説明
キツネはともだちやさんをはじめることをおもいつきました。いちじかんひゃくえんでともだちになってあげるのです。ちょうちんもって、のぼりをたてて「えー、ともだちやです」でも…ともだちってうれるのかな?かえるのかな。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
303
内田麟太郎・作、降矢なな・絵の息の合ったコンビ。「ともだちや」の幟を背負って、1時間100円で友だちを売り歩くキツネ。ウズラには売れず、クマには好きでもないイチゴを食べたかいあって200円。そして、オオカミとは…というお話。登場する時のキツネのズルそうな顔がいい(表紙も)。エンディングでは横顔しか見えないが、なんだかうれしそうだ。物語全体を通してのキツネの表情の変化が一番の見どころか。2025/03/31
匠
166
何度も再読を重ねている大好きな「ともだちシリーズ」。これは第一作目。それまで孤独だったキツネが同じように孤独だったオオカミと出会って友達になる、ある意味重要なシーンあり(笑)お金を払ってもらって友達としてひとときを過ごすなんて、ちょとナントカ交際みたいじゃないかとツッコミたくなったけれど、ちゃんとオオカミが突っ込んでくれた(笑)見開きページめいっぱいに描かれるオオカミのびっくりした顔には、いつも笑ってしまう。 2014/08/08
absinthe
160
このシリーズの基本ともいえる本。キツネとオオカミさんの出会いが描かれる。この後は行き違い、ケンカも多い二人だが初めての出会いだけは立ち位置が少し変わっている。最も印象に残った。
馨
138
絵本。1時間100円でともだちをするともだちやという仕事を思い付いたきつねさん。大人が読むと、どうしても仕事だから利害関係を考えてしまい、オオカミさん横暴だぞと思いきや、オオカミさんに大切なことを気付かされました。2024/03/04
masa@レビューお休み中
138
キツネは「ともだちや」という商売をやっている。友達が欲しいという人からお金をもらって、時間を決めて友達になるというシステムだ。発想が面白いと思いながら読み進めるんだけど、キツネが思い描いているような状況にはならない。そこで、オオカミと出会うのだが…。最初、オオカミに食われちゃうのか!?と思っていたんだけど、そんなことはなかったです。(笑)かといって、ただ楽しくて笑えるだけのお話じゃないところがいいなぁ。友達について深く考えさせられる。そして、大人になった自分たちが深く考えるべきことなのかもしれない…。2012/06/27