内容説明
あじけない毎日のくりかえし。ナツメグは、なにかをもとめて、さんぽにでかけました。そしてみつけた、まほうのスプーン。ところがこのスプーンは、ひどく、あばれんぼうでした。なにかを変えるって、ちょっとこわいこと。でもだいじょうぶ。きっとのりこえられる。必要なのは、ちいさな勇気。だれかの手と、はげまし。そしてなにより、夢みる力。今の時代の子どもとおとな双方へなげかける、愛らしいけど、ぴりっとスパイシーな絵本です。3歳から。
著者等紹介
ルーカス,デイヴィッド[ルーカス,デイヴィッド][Lucas,David]
1966年イングランド北部のミドルズブラに生まれる。英国王立芸術学院(RCA)を卒業後、イラストレーターとして活躍している。文章と絵をともに手がけた初めての絵本『カクレンボ・ジャクソン』(偕成社)は、本国で「たちどころに古典となる作品」と絶賛され、アメリカのAmazon.comにおいて2004年のベスト・ピクチャーブックに選ばれた
なかがわちひろ[ナカガワチヒロ]
絵本作家・翻訳家。1958年生まれ。東京芸術大学美術学部芸術学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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♪みどりpiyopiyo♪
58
表紙をめくってびっくり! この世界に何があったの?! ■閉塞した世界に舞い降りた魔法のスプーン。なにかを変えるって、ちょっとこわいこと。でもだいじょうぶ。きっとのりこえられる。■必要なのは、ちいさな勇気。だれかの手と、はげまし。そしてなにより、夢みる力。様々な困難に直面した子供達が、少しでも希望を持てるといいなぁ。そして、目を配り 手を差し伸べられる大人でありたいです ( ' ᵕ ' ) (2005年)2019/10/26
吉田あや
37
朝も昼も夜も同じ味気ないゴハンと単調な日々の繰り返し。ふと思い立ったナツメグちゃんはお散歩に行くことに。目的もなく散歩に出かけることを不思議に思うおじさんたち。理由もあてもないまま飛び出したお散歩で流れ着いたビンの中には魔法の精が閉じ込められていて…。魔法のスプーンから飛び出すカラフルな食事と冒険の旅。指針はおいしいごはん。勇気を出して少しの変化を恐れないことが人生のスパイスで心がいきいきと動き出す何よりの魔法だと教えてくれる物語。2014/04/10
小夜風
25
【図書館】一読しただけでは訳が判らなくて、かなり戸惑いましたが、再度読んでみて自分なりに納得。煙突の煙がキラキラしてるのが可愛いと思いました。2015/12/12
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
17
見返しで驚く絵本。世界の終わり?生き残り?食べてるご飯は変だし、いとこのネズビットはお人形みないだし…なんだろうこの世界。ラストは船が空を飛んでるのは、新しい世界を求めて出発ってことかな?ちょっと理解できなかったです(;^_^A2019/11/26
mntmt
17
図書館で見かけて、かわいい表紙だなと。読んでみた。正解でした!希望に満ちていて、良かった。原題:Nutmeg by David Lucas2015/06/20