出版社内容情報
まんがと飛行機が大好きだった少年が特攻で亡くなるまでの2年半の間に書き残した、手紙やスケッチをまとめた本。幼い頃から飛行機に憧れていた祐則少年は、予科練に志願して少年飛行兵になった。故郷を離れ、訓練にあけくれる毎日。まんがが得意だった彼はそのようすを、特攻で亡くなる直前までの2年半の間、たびたび絵にして家族へ書き送った。ハンモックでとびおきる毎朝の慌ただしさ、ついウトウトしてしまう午後の授業、相撲大会で優勝したこと、カッターで海に漕ぎ出した日のこと、そして、大空を飛ぶよろこび。持ち前の明るさとユーモアをもって描かれたそれらの楽しげな絵手紙は、当時の兵隊たちの日常と青春をいきいきと今に伝える。と同時に、戦争が激化するにつれ、少年兵の育成期間がどんどん短縮され、実戦経験のない若者たちが次々に前線へ送られていく状況がリアルに感じとれる、貴重なドキュメントでもある。解説は『ぼくもいくさに征くのだけれど 竹内浩三の詩と死』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した稲泉連。遺族へのインタビューをもとに、山崎祐則という一人の少年の、かけがえのない人生を浮かびあがらせる。224ページ、オールカラー。
山崎祐則[ヤマサキスケノリ]
著・文・その他
稲泉連[イナイズミレン]
解説
内容説明
ペンネームは「青空高士」、夢は空を飛ぶこと。まんがと飛行機が大好きだった少年は、その夢をかなえるため、海軍の「少年飛行兵」に志願しました。そして、19歳のとき、特攻で亡くなりました。この本は、彼が入隊してから戦死するまでの約2年半のあいだに、ふるさとの家族にあてて送った、手紙やスケッチを集めたものです。小学校高学年から。
目次
1章 まんが少年の夢
2章 入隊
3章 予科練の青春
4章 訓練また訓練
5章 空を飛ぶ
6章 特攻隊で行きます
解説 山崎祐則さんのこと(稲泉連)
著者等紹介
稲泉連[イナイズミレン]
1979年東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。2005年に『ぼくもいくさに征くのだけれど 竹内浩三の詩と死』(中公文庫)で第36回大宅壮一ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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