出版社内容情報
長倉洋海がとらえた子どもたちの瞳の輝きと、谷川俊太郎が自らの内なる子どもを見つめてつづった詩。写真と詩が響きあうみずみずしい一冊。
内容説明
写真家が世界の各地で出会った子どもたちの魅力的な素顔と、詩人が自分の内なる子どもをとおして世界にむけてつづった言葉。響きあう写真と詩から聞こえてくる明日へのメッセージ。10代から。
著者等紹介
長倉洋海[ナガクラヒロミ]
1952年、北海道生まれ。フォト・ジャーナリストとして世界の紛争地を訪れ、そこに生きる人々の姿を撮影し続けている。写真集に『マスード 愛しの大地アフガン』(土門拳賞)、『人間が好き アマゾン先住民からの伝言』(産経児童出版文化賞)、『ザビット一家、家を建てる』(講談社出版文化賞写真集)などがある
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年、東京生まれ。詩人。作詞、絵本、翻訳、脚本、エッセイなど多彩なジャンルで作品を発表している。詩集に『日々の地図』(読売文学賞)、『はだか』(野間児童文芸賞)、『世間知ラズ』(萩原朔太郎賞)、『シャガールと木の葉』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
182
みんな最初は小さかったんだ。少しずつ大きくなって、大切な思いを受け取って今があるんだ。大人になったら何になりたいの。これからは楽しいことも辛いことも、寂しくてひとりの夜が怖いときも来るし、友と愉快な夢を見ることだってある。だから今は好きなようにしていてね。この星はね、みんなの瞳のように丸いんだ。どこまでも眩しいんだ。大きな魚も小さな鳥も、まん丸の瞳が輝いているだろう。この空や海がいつまでも青く澄んでいてほしい。涙のきらめきはひと粒だけでいい。そんなに沢山あったら切なくなるだろう。みんなの笑顔にありがとう。2023/07/16
たまきら
26
読み友さんから。素晴らしく可愛い表紙に惹かれて。谷川さんのことばはもう詩というよりはおじちゃんまんま。彼自身。それがすごくこどもたち自身とぴったり合っててほっこり。子供はいろんな色に染まる。だからこそ、彼らが眩しい。みんなに幸せになって欲しい。おばちゃん、みんなを愛したい。2017/09/04
けんとまん1007
21
小さいかもしれないが、とてつもなく大きな可能性を秘めたかがやきだと思う。長倉さんの写真と谷川さんの詩があいまって、何倍にもなって伝わってくる。このかがやきを、無くしてはいけないのが、大人の役目のはずなのに、現実の世界はそうなっていない部分も多い。でも、こどもたちのこの眼差しは、明日への希望そのものだ。一人でも、多くの人に読んでほしい。2014/04/23
りえこ
19
写真と詩、それぞれ印象的。2016/09/10
シュシュ
19
長倉洋海さんの写真と谷川俊太郎さんの詩。写真は、アフガニスタン、エルサルバドル、コソボ、中国のウイグル自治区、レバノン、南アフリカなどの子どもたち。戦争避難民の子もいる。詩も写真もとてもよかった。谷川俊太郎さんの詩は、過去に発表したものに書き下ろしが加わっている。知っている詩もあったけれど、この本で読むと、とてもよかった。書き下ろしの一部「どんなおとなになってもいいけれど 子どもを殺すおとなにだけは ぜったいになるな おとなは敵と味方を分けたがる でも子どもはけんかをしても 友だちは友だち」にぐっときた。2015/05/10
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