内容説明
めんこがへたで、まけてかえるたけしのまえにあらわれたのは、まっ赤な顔にながい鼻…てんぐでした。てんぐは、どんなめんこもうらがえす、つよいつよい魔法のめんこ、「風のめんこ」をこしらえてくれたのです。たけしは、この「風のめんこ」で、なんと、こぎつねたちに勝負をいどみます。さてさて、「風のめんこ」の力は?勝負のゆくえは?手にあせにぎる、月夜のめんこ決戦のはじまりです。小学校低学年から。
著者等紹介
安房直子[アワナオコ]
1943年東京に生まれる。日本女子大学国文科卒業。在学中より山室静氏に師事、「目白児童文学」「海賊」を中心に、かずかずの美しい物語を発表。『さんしょっこ』第三回日本児童文学者協会新人賞、『北風のわすれたハンカチ』第十九回サンケイ児童出版文化賞推薦、『風と木の歌』第二十二回小学館文学賞、『遠い野ばらの村』第二十回野間児童文芸賞、『山の童話風のローラースケート』第三回新美南吉児童文学賞、『花豆の煮えるまで―小夜の物語』赤い鳥文学賞特別賞、受賞作多数。1993年永眠
早川純子[ハヤカワジュンコ]
1970年東京に生まれる。多摩美術大学大学院修了。版画を作りながら絵本や挿絵の仕事をする。現在東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tokotoko
32
表紙やタイトルだと、てんぐが大活躍しそうな・・気がしませんか?何と、てんぐ、大事な役なのに、ほんのチラッ!としか出てきません。主人公はたけし。そして準主役は、表紙では豆粒のようなキツネです。めんこ対決に敗れてばかりのたけしが、てんぐと出会い、キツネと出会い、家に着くまでのお話です。めんこ、てんぐ、キツネと、登場するのはまるで昔話!のメンバーですが、キツネの親が子どものケンカに介入したり、たけしがちゃっかりしてたり、今に通じるとこもあるのが、この本の面白ドコロ。勝つ、負ける、リベンジを見届けられる1冊です。2014/07/26
mntmt
16
てんぷらうどんが食べたくなったよう。2015/11/11
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
めんこで勝負に負けたたけしは、天狗と出会い素晴らしいめんこを手に入れます。勝負に戻ろうとしたたけしの耳に、何やら声が…。それは子ぎつねたちがめんこで勝負しているのでした。たけしも思い切って声をかけ仲間に入れてもらう事に…。途中から大人のキツネたちがちょっと怖くなりました。2019/07/05
のり
12
大事にしてためんこを全て取られてしまっておちこむたけしに、てんぐが風のめんこをくれる。こぎつねたちとめんこ勝負し大勝利するが、それではキツネの気がすまず…。安房直子さんのお話はとても好き。2018/05/11
舟江
8
如何にしたらメンコが上手くなるか! 子供さんは練習が必要と言うことまでは、理解ができるであろう。2020/12/14